私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

突進する犬の挨拶のさせ方


お散歩トレーニング:写真は*マーリン*さん提供です

9月21日付の記事
「安全距離、見えないなわばり」
の安全距離についてをもう一度思い出していただきましょう。

公園でのベンチのお話しとか、社会化についてお話しし続けた時期でしたね。

何度も復習的に出てきますよ。社会化は成犬になっても継続し続ける必要があります。
ちょっとした不注意で、犬にとって越えられないトラウマを作らないために
社会化は継続しましょう。

さて、安全距離とは
平常心でいられるスペースでしたね?
犬が犬に出会う時、その距離のあり方を考えてみます。


あなたの犬がまだほかの犬に慣れていない子犬だとしますね。
その時、向こうの方からやってくる犬が
大型犬か小型犬か
向かってくるスピードが速いか、ゆっくりか
近づいてくる犬は、なだめのシグナルを出しているか
それらの条件で、犬の心理状態(不快に感じるか、平常心でいられるか)は
変わってくると思います。

なので、相手の犬を気遣いながら
近づくときには、相手の安全距離に配慮して、
不安にさせないように近づくことが大切なんですね。
具体的には
ゆっくりしたスピードで近づく
真っ直ぐに一直線に近づかない
視線を避けるように、自分の犬とアイコンタクトを取りながら近づく
なるべく相手の犬と自分の犬の間に立つような位置にいること
です。






自分の犬が一直線に突進する場合、このようにわざとらしく
ジグザグに行ったり来たりを繰り返しながら進みます。
「トレーニングです」と、相手の方に前もってお話しておくとやりやすいでしょう。

また、待っているほうが飛びついたり突進したりする仔の場合も
動画のように、落ち着かせる事が出来ます。
首を掻いて自らを落ち着かせていますね。

本当はチャーリーが突進する図を撮りたかったのですが
知っている仔なので、うまくいきませんでした。

突進する事がなぜいけないかというと・・・
相手の犬に対して警戒心を抱かせ、
突発的に咬み付きの行動を出させてしまうことにより
双方にとって「犬は怖い」という思いを抱かせてしまいます。
もともと犬が好きな仔の方が犬嫌いになりやすい事例が多いですね。
早く近づきたい、突進して相手の犬に恐怖心を与え、
「ガウッ!」
これが繰り返されて、犬に対して先制攻撃的に吠えるようになるんです。
飼い主さんが認識することで防げると思いますのでぜひ心がけをお願いします。

明日ももう少し続けますね♪


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