私は社会化のドッグトレーナー 第3章

犬との暮らし方教室 犬の森

皮膚感覚と咬みつき



社会化によって慣らすことの中にぜひともくわえて欲しい事。
それは、
飼い主さんの手に慣らす、ということです。

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どうしてこんなことを言うかというと、
首輪をつけるのも必死なご家庭が少なからずあるからです。
(また、ブラッシングできない、歯磨きができない、
お顔の手入れが出来ない、足を拭けない・・・)

以前ムツゴロウさんのお話
皮膚は一番大きな内臓、触りなれていないと敏感になりすぎる
をお話ししましたが覚えていらっしゃいますか?

鍼灸の小児鍼の中に、こすって効果を出す技法があります。
(大人に比べて敏感なので、ぶすぶすと刺すことはしないのですね。
皮膚のデリケートな人にも使います)
で、ツボの通り道である経絡をこすったり、
皮膚に反応が(こりや冷えなど)出ているところを集中的にこすったりします。
神経症気味の子は特に敏感で、ちょっとした刺激にも
飛び上がりそうになったり、触れられることそのものを嫌う子もいたりします。
心の不安感が皮膚に現れる、というパターンです。

皮膚に刺激を与えると、内臓に良い影響を与え,血行も良くなり
おまけに心が落ち着きます。
心が開かれるような感じ。
(それはマッサージでも同じことですね。)
皮膚に刺激を与えることで、心にも働きかけることができるのです。
犬も同じです。
なので
なるべく小さいうちから、抱きしめたり、触ったりを
毎日の日課にしていただきたいと思います。
嫌がるからと遠慮していると、いつのまにか
どこにも触れない、またはお伺いをたてないと触れない
そんな関係になってしまいますよ。
これは脅しではなく、
とくに小型犬のご家庭に多いパターンですので注意していただきたいです。

興奮状態の皮膚には、なでる刺激は逆効果であることもあるので
ひとこと。
交感神経が優位に働いている状態では
強めの刺激が効果的です。
唸っているときなどには撫でると、火に油を注ぐ状態になることもあります。
(ただ、叩けということではないですけどね。)

遊びでバトルを仕掛けてくるような犬には
首根っこを引っ張るくらいの刺激は与えられなくては困ります。
これを子犬時代に経験していない犬は、
ガウガウ状態の時に抑えようとすると、
むやみやたらに転移性の咬みつきを現しやすいです。
興奮状態の犬を触れる、これはポイント。

おっかなびっくりはだめ。
引っ張ったり、ひっくり返したり大胆に育ててください。

そんな中でも、もともと特に皮膚の敏感な個体はいます。
その犬の場合は、早くから咬みつきを現しやすいことがあります。
そのような犬を迎えたご家庭は、
犬には決して悪気はない
そのことを心にとどめて、根気よく触り慣れるように
触ることを日課にしてください。

間違っても、歯を当てたことに叩いて反応しないように。
大型犬は許容量が大きいので、トラウマになることは少ないようですが
小型犬はやっかいですよ。
決定的なトラウマになると、後々何をするにも手がかかります。
そういう点で、小型犬の飼育は難しいです。



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