私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

思春期前のトレーニング



私は将来的に、問題行動を専門にやっていきたいと考えています。
なので、
なぜ、どのようにして
犬は問題行動を現すようになるのか、
そこに一番注目します。

子犬の6ヶ月頃までは様子見のかたが多くないですか?
しつけしつけと言いながら、
何とかなってしまうのがパピーの頃です。
犬は観察の名人(名犬)なので、飼い主さんのパターンを
よ~く観察して認識しています。

犬が精神的に成長して思春期になったとき、
「これから生きていくのに、本当にこの人の元で大丈夫なんだろうか?」
と思うかどうかはわかりませんが、
そう思っているんではないか、と想像してしまえるような行動が
思春期での反抗です。

で、初めて慌てる飼い主さんが多いですね。
「今までは素直だったのに・・」
って。
素直だったのではなく、何もわからない子犬だったのです。



訓練所などでは6ヶ月から受け付けるようなところもあるようですが
どういう理由からでしょうか?
パピートレーニングもパピーを集めた中で犬やその他のものに慣れる
そういうトレーニングが主体です。
飼い主さんは生活の場で実践していますか?
それともお教室限定の社会化ですか?

ここで、ひとつ頭に入れておいて欲しい事を言います。

犬にとって自宅以外の場所では真のトレーニングにはなりません。
問題行動はなお、そうです。

犬は飼い主さんによって社会化されなくては意味が無いし
生活の場で、社会化され
生活の場で訓練されるべきです。
問題行動は、テリトリーである家庭で生まれ、そこでの経験が
テリトリー外での犬の行動を決定付けるようです。


すべて専門家頼みではいけません。
あなたが育てるのです。
そして犬のすべてに、あなたが全責任を負うのです。
それが犬を飼う事です。
自信は最初からないでしょうが
犬と一緒に暮らすことで自信をつけていってください。
それが面倒な方は、犬と暮らすことには不向きかもしれませんよ。

しかし、気負うことはありません。
犬は本来小さな枠にはめ込んで育てるものではないはずです。

犬育てがあまりにもファッション化している今、
動物としての犬を動物である人間が育てる、という
その原点に返ってみましょう。


正しい犬の知識を学ぶ、
犬と時間を忘れて遊ぶ。(短時間でも濃い時間を過ごしましょう)
ストレートに感情を表す。(歯が当たって痛かったら痛い、
いけないことをしたら「ダメ」、失望させる行為には「あ~~~」)
わかりやすい飼い主さんになってください。
褒めなきゃいけないからと、イライラしながら作り笑いを浮かべても
犬は匂いで察知します。
汗などで、気分がお見通しみたいですよ。
あなどれません。

犬と真剣勝負、気迫で負けない。
たとえ子犬でも容赦しない、
こういう意味で甘やかさなければ、あなたは犬の信頼を得るはずだと思います。
何でもかんでも甘く、厳しさを教えないと犬はあなたを信頼しません。
信頼されないままでは
犬はあなたを頼ることははなく、自分の都合であなたを隠れ蓑にします。
これが外での怯え、の正体です。

社会化不足でお外の刺激に対応できない犬、
このようなタイプの犬は、もう一度初めからやり直すつもりで
カワイソウ主義的気持を排除して、頑張ってみましょう。

お外では自信の無さからあなたを隠れ蓑にして動かし、
テリトリーである家の中では、あなたを意のままに動かせることを
犬は観察によって学んでいると思いますので。



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