私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

犬と向き合える準備はOKですか?



前にお話した、思春期の反抗の現われ方、
大きく分けて2種類とお話しました。

まず、社会化不足によって自信の無さから現れるもの。
これはお外では怯えるのに、お家の中では威張る、そういう現れ方。
原因は飼い主さんのカワイソウ主義。
何でもかんでも負担をかけないように犬を育てると
非常に扱いにくい犬になります。(これは多いかな)
怖がりなのに、何かを(テリトリー、食事、人、場所)を守る、
という行動に出やすい。

次は、真にアルファーな犬。
自信満々です。物事を恐れることがありません。
どんな犬にあっても恐れて吠えることはないでしょうし
飼い主さんの影に隠れる事もありません。
こういう犬は社会化期にしっかりしつけておくと
非常に優秀な犬に育ちます。
が、飼い主さんが主導権を握らないと、文字通り生活のすべてを支配されます。



この2種類ですね。(大きく分けるとです)
昨日お話した、外で怯える仔は社会化の不足によるもの。
で、これからお話しするタイプは、
どんな事をしても、優秀がゆえに飼い主さんに挑戦する犬の話です。

やはり、ホルモン的な問題。
母犬の妊娠中の一腹にオスばかりの中にメスがいた場合、
非常に強気なメス犬になることがわかっています。
そのくらい、ホルモンの働きは犬を支配します。(人間もそうですが)
思春期を経て、真に自立していくわけですが、
家畜化が進んだ犬は、あまりそれを表さないといわれています。
が・・・
やはりアルファー的な犬はいるようで、人間は試されますね。
優秀であるだけに、飼い主さんはレベルアップが必要です。
あとは遺伝子によるものですかね。
強いものが従える、弱いものは従うという。

ブログ村のアンケートで
犬の食事は飼い主さんより先か、後か?
または、犬の寝場所は?
というような質問をしました。
これは、多くの犬の場合「どちらでもいい」のです。
ただ、
犬が迷っている時は人間についてくるのだよ、という意味を込めて
敢えて
犬が見ている前でまず飼い主が食べる。(この方法は次回お話します)
出口の出入り、お散歩では
これ見よがしに犬を後につける、
など、
犬に一番わかりやすいように行動を見せる事が
犬を早く落ち着かせられる、そう信じてやっています。

まったく副作用は無い方法なので、
だまされたと思って日課にしていただくと、犬は変わってくるはずだと思います。
カワイソウ主義は捨てないと出来ませんけどね。

いろいろなしつけの本に書かれている内容ですよ。
食事は飼い主の後。
お散歩では前を歩かせない。
飛びつかせない。
一緒に寝ない。
外出の前後に大騒ぎして犬に挨拶しない。
等々・・・
多くの場合、どちらでも大丈夫なんです。ここは覚えておいてください。
ただ、犬が何か問題を抱えている?
と感じた時に、臨機応変に飼い主さんが上記の態度を取ることも
問題解決には役に立つ、ということです。
ポイントは、非暴力であることです。
暴力を使うと、問題がこじれます。
治るものも治らないです。
反射的な攻撃行動を定着させたいのであればどうぞ叩いてください、
というのは皮肉です。

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