先日の名古屋でも
「何が本気咬みですか?」
「どれが?」
「どの程度が?」
って聞かれました。
専門家が、この本気の噛みは専門家でなければと言ったとしましょう。
でもその程度はどのくらいのものかの判別は難しいのではないでしょうか?
スコア表が当てにならないということも往々にしてあります。
また、考えていただきたいことですが、今まで咬んだことがない犬が急に咬んだとき
犬が危険だったのか?危険な犬だったのか?
または・・・、人が犬に対して危険なのか?
飼い主さんが追い詰められて視界が閉ざされたときに、危険か危険じゃないか、
誰の意見が危険か危険じゃないか?
判断は難しいです。
マッチングと運、不運もあります。事故のような、どうしてあの時そんなことそたのかな?自分が急いでいたから、いつもはそんなことしなかったのに、
でもその時たまたま、とか。
色々な不運が重なって、その犬は咬んだ、としたら?
次大切なことは慎重に運を重ねることで、危険な犬だから飼い主には無理と、飼い主を追い詰めたり、犬を特別視して(危険な犬と特別視して)飼い主をホッとさせたりして犬を追い詰めたりすることではないですよ。
どの家にもどの犬にも起こりうる不運というものを回避するために必要なことは
犬に与えるプレッシャーを回避するための知識を身につけることです。
大きな音は咬む衝動を鎮める、というムツゴロウさんの本の中の記述を、文字通り行って、いつも犬から嫌われている人が大きな音を立てたら犬は咬みやすい日々になります。
犬が大好きな人が
「ダメじゃないか!落ち着け!」
と大きな声で叱ったら?犬は落ち着きます。
何が叱りで何が叱りではないかということを探すのではなく、まずは犬に好かれる人になる。
ストレスを与えない人が犬に好かれるのではなく、犬と一緒にストレスを乗り越えようという前向きさが犬を好きで好きで仕方がないと思わせるのでしょう。
こういう犬に対しての塩梅を教わるところがない、ですね?
そこが飼い主さんが孤立しやすいところなのだと思ってます。
「チャーリーママと同じように行動学と行動分析学を使っているので良いかと思いました」
「叱らない方法だったのに」
「おやつを使っているのに」
・・・
犬に好かれる方法を教わりましたか?犬は何が好きか?教わりましたか?
動物福祉に則った暮らしを学びましたか?
ストレスを避けてばかりではありませんか?乗り越える力はついてきましたか?
そういう人、場所を作るために活動しています。一緒に学んでみませんか?
今日もよろしくお願いいたします!