私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

愛づる

クリスマスの朝ですね。 子どもたち,歓声をあげている頃かなぁ~。 サンタさん来たかしら? 子どもの頃を思い出すだけで熱いものがこみ上げてきます。 子供の頃の夢のような時間は終わってしまいましたけど。 さて、今日は宇都宮お散歩トレーニングです。 もうそろそろ出かけないと。 2014年も残り一週間ですね。 なんだかいろいろあった一年で、様々なことと切り離して考えなければいけない一年だったなぁと。 お散歩トレーニングがすべて終了したらまた振り返ってみたいと思います。 では、今日も素敵な一日をお過ごしくださいね。

 

座学の中で、褒めてくださいとお願いしたときのあるエピソードをお話ししました。 「はい、わかりました」 で、ワンコさんに 「おすわりっ!」 って・・・。 そして座ったところを 「よしよし」 って頭撫でてらした・・・。 私の言っている褒めてください、って言うのとは違うのですよね。 っていうか、そもそも私がお願いしたいことは「褒める」ではないな? って考えて・・・ なだめるっていうのとも違うし、何か良い言葉ないですかねぇと しばし考えましたね。 ま・・・ずっと時々思い出しては考えていたのです。 いつも行く美容院に家庭画報が置いてあるのですが、その中の生命誌研究者の中村桂子先生の対談を楽しみに読んでいるのですね。 12月で最終回なのです、残念。 科学で考える私たちが生きていること、というテーマで毎回お話しされてました。 「蟲愛する姫君」が出てくるのですけど、 「生き物をゆっくり時間をかけてみていると、生きていることの本質がわかる」といった女の子が11世紀にいた、そうです。 平安時代に書かれた蟲愛する姫君の主人公です。 彼女は毛虫をかわいがる子で、毛虫に対する思いを「本地」と表していました。仏教用語で本質を意味するそうです。 「美しい蝶になる前の毛虫の中にこそ生きている本質がある、本質がわかると本当に愛おしく思える」 と・・・。 この気持ちを一言で表した言葉が 『愛づる』だそうです。 めづる、と読みます。本質を見た時に生まれてくる愛、ですね。 私たちが心から愛おしいと思う気持ちはめづる、ということなんでしょうね。 褒めるのではなくめづる、ということが理解できると生活の中に生き過ぎた行動主義は出る幕はない、と思ったのでした。

 

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