私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

社会化

社会化とは

ある個体が発達成熟とともに所属する環境条件下において適切な認知的、情緒的、社会的行動を学習していく過程をいう。 ・・・ イヌでは通常生後3~12週齢が社会化期とされ、その間に今後受けると予想される刺激を体験させる必要がある。この時期での社会化が不足すると、成長後、攻撃などの問題行動を示す。ただし、適切な社会化は社会化期における学習のみによるものではない。社会化期に母や同腹仔との十分な接触があるか、さらにそれ以前にも適切な養育を受けているかどうかがストレス応答性の正常な発達に関与していることが実験動物において示されている。つまり社会性を身につけるための素地はそれ以前の生育環境によって作られると考えるべきであろう。

行動生物学辞典より こういう記述があるので飼い主さん、また専門家も、社会化期が過ぎた犬についてはもう手遅れだと思ったり言ったり、 社会化期が過ぎてしまった犬の社会化の取り組みは社会化ではないと思ったり、 一旦恐怖反応が出てしまった犬の取り組みが社会化では無理だと思ったり・・・ するのでしょうね。 では、社会化の取り組みとはどういうものか?は共通の理解ってないのではないでしょうかね? 座学で質問してみても、共通の理解がないと思います。 慣らすこと という答えが導かれても、じゃあ慣らすことってどうやるの?についてはバラバラ。 慣らすことというのは 恐怖反応を起こさないように、過剰な反応を起こさないようにすること。 ということは?刺激に対して好子を提示しながら(名前を呼んでおやつの要領ですね)その刺激があっても 好子に集中できたり気が紛れたり、刺激へ反応しないようにできればいい、わけです。 爪切りや歯ブラシだって、 今後受けると予想される刺激ですよね? だったらそれは社会化期に慣らす取り組みをしなくてはいけない刺激です。期を逃したら、それ以降も地道に取り組む社会化、といえませんか? 好子との提示(対提示)による取り組みです。 大雑把に行ってしまうと、社会化というのは対提示の取り組みによって刺激へ鈍感にさせること。 飼い主さんもそのようにお話しすると俄然やる気が出ます。 飼い主さんがやる気を出すようなアドバイスが必要なんですね。 爪切りや歯ブラシ、または嫌いと言えば…ピンポンや犬、男性とか、病院とか。 これも社会化期を過ぎても地道にもう一度社会化=対提示の取り組みによって刺激へ鈍感にさせることを行っていくべきことですよね? 一旦頭の中を整理して取り組みだすと、あきらめ感でやる気なし^^;から脱却できるかもしれませんね。

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