私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

方法を変える

チェーンチョーカーやスパイクカラーで強い刺激を与えなければ、攻撃性を鎮められないほどに症状と飼い主との関係が悪化してしまったケース・・・
そういう場合において、
それら道具を延々使い続けなくてはいけないか・・・

といえばそうでもなく、止めて行くことは可能ですし、止めていただきたいです。
ただ一気に変えることは難しいとは思います。なぜなら、習慣になっていますから。
合図なしで正しい行動を取らせるように、訓練・トレーニングされていない犬は指示待ちになりやすいですね。
道具の刺激はそれが「合図」となっているのです。
合図がなければ興奮が鎮まることがない。

攻撃しないように、攻撃心を萎えさせるような・・・そういう飼育が「叱らない」飼育です。
攻撃を焚き付けられないですから。

攻撃的な気持ち以上に強い刺激で制御する=痛みや恐怖を与える
にならざるを得ないわけです。
これが延々続くことを考えると、気が遠くなりますね。
性質として、歯を使いやすい、興奮がすぐに沸点に達する傾向の犬は特に慎重に
痛みや恐怖を与えないように、人が寛容にならなければ育てきれないと思います。

寛容は最も強い人の在り様なので、そういう道は険しいですね。



刺激も喜びにするという発想も必要ですね。
ガッチャエクササイズ、行っていますか?





犬を迎えた時から、
大きな声で指示しない、叱っていうことを聞かそうとしない、脅さない
強い刺激で行動修正しない・・・
などを気をつけていれば、大きな間違いなく犬と暮らせるはずです。

一度、ボタンのかけ違いで刺激で制御が当然になってしまった(罰しないと従わなくなった)
という犬は・・・
一気に刺激をなくせば、一時期やりたい放題に見える・・・不服従に見える→罰が止められない
という流れになるんですね。
言い換えると、
罰・叱りは、人間の行動が強化している、自分自身の行いが強化しているということになります。

教育に強制は要らない。
まず最初にこのことを心に決めると・・・意外にスムーズに犬との関係が築きあげられると思います。
何頭もの犬たちを同時進行に育てているようなトレーナーという仕事。
言いづらいですが・・・結局中途半端に叱りが出るお家は、叱らないと行動が止めさせられないです。

あなたの家庭のイライラを犬にぶつけない様にしたいものだと思います。
犬は子供には飼えない、というのは経済的な理由だけではないと思います。



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