人におやつをもらう、という犬の行動・・・
ハンドリングエクササイズの一つ、として考えましょう。
リードさばきなどのハンドリングではなくて 犬の体に触れること、 犬からすると、体を触られること、ですね。
どの部位を触られても気にならない=鈍感になる そういう練習です。
犬が触られたくない部位があると思います。
しかし、人と暮らす以上、それを許さなければ暮らしにくいですよね?
辛抱するよりも、気にならなければ、それだけ犬のストレスも軽減されると思うのです。
色々なストレス要因を減らすために 人は犬にとってストレスがかかることを、気にならなくさせられるように 日々取り組んであげたいものです。
そのためのひとつ。
おやつを食べる時に「あーん♪」で口を開けさせる。
犬がなれてくると、かなり指を奥の方に入れることができると思います。 投薬の時に便利でしょう?
食べるという能動的な行動の最中には、人の手はどうでもよかったりしますね? 過剰に反応しないということ。
そういう方法で、過剰に反応するものに慣らす、ということは 人側が常に意識してあげたいことです。
辛抱させるのではなくて、楽しみの中で知らず知らず・・・克服できるように。
こういう、訓練、矯正とは一見かけ離れたゆるさが、 犬のこわばった心を溶かしてくれると思うのですね。
身構えない、身構えさせない、ということ。
そして「食べる」という行動は 失敗しようがないので、自信満々にみんなの前で出来るのですね。
食べて褒められる、食べることを褒める、必ずできることをさせて、褒めるということは 犬にとって幸せな経験になると思います、。
難しいことをさせ過ぎると、考え過ぎて困惑する。
すると、警戒の心が浮き彫りになる。
警戒の心が出ると、体がリラックス出来ないので、ちょっとした刺激に攻撃的になります。
犬が攻撃的になると人は叱りたくなっちゃうんですね。 するとさらに犬は警戒する。悪循環なんです。
お散歩トレーニング、まずはリラックスということを第一に考えるのは こういう理由からなんですね。