私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

切なグソ

汚らしいお題ですよね。

でも、ワンコさんたちにとっては、と~っても切ない問題ね。

 

ムツゴロウの動物交際術 (文春文庫) ムツゴロウの動物交際術 (文春文庫)
(2003/03)
畑 正憲

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ムツゴロウさんの本です。

私が特別お勧めする本です♪ 犬との付き合いだけに留まることはないですよ、 動物、命との交際術です。

 

で、切なグソの話ですが・・・ P227から始まりますよ。

寂しくて寂しくて、下痢ピーピーになっちゃう、まあ簡単に言うとそういうこと。

 

そのお話を読んでいていつも考えることですけど・・・ 犬の「下痢」ですね。

体質的にお腹の弱い子もいますが、 過敏性の大腸炎、という症例もあったり・・・ 腸は精神を映しますよね。

胃もそうですけど。それを言うなら体はすべてそうですね。

心の有り様でいろいろ病んだりします。 胃腸に最もダメージを与えるのは・・・食物以外ですと?

そう、ストレスですね。

環境の変化、日常の生活パターンの変化もさることながら 飼い主さんの心の状態も影響しているような気がします。

飼い主さんがピリピリし過ぎたり、犬にとっては言葉も分かりませんから 恐らく意味も不明でしょうし、 何だか危険な雰囲気がする・・・ことが日々繰り返されることが影響します。

また 日常的に・・・寂しい、とか。

お留守番が長い、構ってもらえない、室内に入れてもらえないなど。

あるいは 過干渉もよくないですね。

子犬の場合では、いじりすぎも下痢の原因になります。

ニューオーナーシンドローム、って言うものの症状の一つ。

成犬になっても、いつもはゆったりした生活も お正月やゴールデンウィーク、夏休み、長期の飼い主さんのお休みで 犬のためにと思ってあっちこっち連れ出したり 四六時中かまったり、普段食べ慣れないものを食べさせたり・・・など 普段通りでない生活によって下痢気味になったりします。

また、 我が家のチャーリーのように、皮膚感覚が鋭敏な個体は(人間でもそうですが) 胃腸が弱いかな、と思います。

ということで、人間の小児では、小児針というものがあります。 刺すのではなく、皮膚をこすったり軽く突いて刺激を与えたりします。

刺激の与え方で、交感神経を落ち着かせたり、副交感神経を鼓舞させたりします。

いい意味で皮膚を鈍感にするんですね。

皮膚は心の窓だったり、内臓の窓だったりしますから 皮膚に刺激を与えることで、心も内臓も丈夫になるように働きかけようね と、簡単に言うと小児針というのはそういう目的なんですね。

犬にも使えると思います。

犬のマッサージとかも良く知られるようになりましたね。 赤ちゃんマッサージというのもありますし・・・ 要はそういうことが大々的に言われなければいけないほど、触れ合ってないのか?

正直そう思いますが、 ニューオーナーシンドロームでは、反対にいじりすぎが死を招いたりするのです。

簡単なようで、難しい・・・ そういう加減のわからない、ということが初心者飼い主、ということなんでしょうけど。

それは犬だけにとどまらず、 人間関係にも投影されているようですね。

KY,とかいうじゃないですか。

その人がもう結構です、と思っていてもガンガン自分の意見を押し通したり 要するに自分本位。

それは犬を育てるということにも反映されているということで 犬が寂しいときに心をかけてやれなかったり、 一人にしておいてほしいときに、かまいすぎだったり・・・ ペット、からコンパニオンアニマルと呼び方も変わり 養うのではなく共生。

犬との暮らしは特別ではなく、ありふれた日常。 この意味の大切さを、飼育を始めて間もない方々が増えてくる時期になると 考えずにはいられなくなってきます。

 

 

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