私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

危険か、危険じゃないか

   


パピーワンコのお宅にトレーニングに行ってきました。
我が家からちょっと遠いので、そうそうお邪魔することはできないのです・・・

最初にカウンセリングにお伺いしてから20日が過ぎ、
犬の1日は人間の2週間くらいですから、
10か月が過ぎたという計算になりますね。

ママは前はちょっとした育児ノイローゼだったとおっしゃっておられました。
可愛くない、と正直思ったと・・・

甘噛みが酷くて、(痛いし)
元気がよくて、
・・・困っていらっしゃいましたね。

甘噛みは、正常なこと。
成長するに従って、おさまりますよ、とお話ししても
今が耐えられないし、
周りからはいろいろな情報が聞こえてくるし、
「今よりひどくなったらどうしよう~」
これが一番の心配の素なんですね。

そばにいて、「大丈夫よ~」っと言い続けられれば一番いいのですけど。
そういうわけにもいきませんので・・・
そんな時は仰向け抱っこです。
ちょっとしたコツさえつかめば、楽に犬を落ち着かせられます。
苦痛も恐怖も与える心配はありません。
以前お話ししましたよね?
覚えていらっしゃいますか?

どんなに激しく噛みついても、とりあえず
仰向けにして落ち着かせられる、
その安心感で、飼い主さんの心理状態が変わった。
変わったので、犬は敏感に感じ取る。
「危険じゃない、ここは居心地がいい」
と。

犬は、危険か、危険じゃないか、
それを基準として生きています。
たとえ、飼い主さんがうちの子だと思っていても
犬は危険な感じのする場所では、くつろぐことはできないのですね。

犬として当然の行動が、罰せられる時
「ああ~、これをすると叱られるんだ」
なんて犬は思いません。そういう考え方ができないのです。
罰せられたら、危険だと思うのです。
そう思えば、警戒しますよね?
それが積み重なると・・・例えば・・・
4~5ヶ月の頃
「今までおいでと言えば喜んで飛んで来たのに、来なくなった」
・・・
というようなことが起きたりします。

犬がそれを学ぶのは、人間側の不注意なんです。
犬は、叱られることに非常に敏感です。
叱られる=悪いことをしたではなく、何度も言いますが
叱られる=危険だ、なんですね。
犬は犬の認識の仕方があるのですね。



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