私は社会化のドッグトレーナー 第3章

犬との暮らし方教室 犬の森

攻撃性の種類、犬の習性を知る(2)



続きです。

攻撃性には2種類あります。

本能に組み込まれた攻撃性と、学習によって変化する攻撃性です。

本能に組み込まれた攻撃は、昨日お話ししました。
「殺しの行為」
です。
どんなに小さなチワワでも、本能として持っているのです。
おもちゃを咥えて、ぶるぶるしますよね?
ああして息の根を止めるのですね。(おお~~~っ)

もう少し言い方を変えると、
2種類の基本的な攻撃行動・・・「捕食性攻撃」と、「情動つまり感情による攻撃」
だ。捕食のための攻撃は食べるために獲物を追いかけて殺す攻撃で、
情動による攻撃はその他のすべてだ。(動物感覚 テンプル・グランディン著)

です。

殺すための攻撃は、脳の中で行動の連鎖が固定されています。
というのは、ある信号、誘発因子(急な動きですね)で誘発されます。
追いかけ、噛みつく。
でも・・・
犬によって猫や自動車や,鳩など、急に動くものに反応する犬と
無関心な犬がいますよね?
それはなぜかというと、
追いかけるための意思、動機づけには個体差があるからです。

また、何に対して追いかけてもよいか、
何を噛みついて振り回してもいいかは、
脳で固定されていない=学習で変化する=教え込むことができる
ということです。

本能として持っている、攻撃性を、
一切封印するのは不可能なので、(封印することはナンセンスなので)
脳に組み込まれた攻撃性を、誰に(何に)向かわせるべきかは
他の動物(犬は人間から)学ばなければならないのです。

野生の動物は、無暗に殺傷しませんね?
食べるものを狩るのです。そこには行動の抑制が働きます。
大人たちの行動から学ぶのですね。

犬も同じです。
母犬、兄弟犬、との触れ合いを経て、
人間社会にやってきて、何を追いかけて、何をかじって、食べるのかは
人間に教えてもらわなければなりません。
これが社会化の大切なことの一つです。
十分に慣らしておく、子供、老人、猫やその他これから出会うであろう
様々な動物に慣らす、餌ではないよ、追いかけるものではないよ
噛んではいけないよ、
と動きを制限させて(止めて)教え込まないといけません。

反対に言うと、教え込めば本能に駆られて
見境なく噛みつかないようになる、
特に致命傷を与えるような噛みに至らせない、
それが可能だということですね。
ただ・・・闘い、殺しを遺伝的に強められた犬たちは
本能(殺しのパターンが)がストレートに出やすく選択繁殖されています。
まずは・・・
犬をこうした道具に使わないことを肝に銘じないと話になりません。


情動の攻撃・学習で変化させられる攻撃について明日お話しします。


ああ~、毎日記事が長くてお疲れ様です。
ご自分の犬だけの問題ではありません。犬を飼っている人たちだけの問題でもないと思います。
犬への理解がゆがめられませんように。


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