私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

リードが気になる犬ですか?



警戒心の強い犬の場合、リードにも慣れないことが
多いですね。
固まって動けない、とか。
そういう犬の場合失敗しがちな例として
お散歩デビューまでに一度も家の中で練習しなかった、
動かないので無理矢理引っ張った、
無理矢理引っ張ったら首輪がすっぽ抜けて大騒ぎになった。
等々・・・

これとは反対に、リードを噛んでしょうがない
前に進まない、リードがぼろぼろになる。
これもよく聞く話です。

どちらも、リードに意識が集中しすぎるということが
考えられると思います。

人間の子供が
「ママ~、あれ買って~」
と泣きじゃくったり、公衆の面前で駄々をこねた時など
その行為を叱るより、気をそらす。例えば
「あっ、○○ちゃんの好きなテレビ今日あるかな~?」
みたいに。
私達大人だって、心配事に集中してしまってその心配事が
頭から離れない、支配された状態になることありませんか?
そこから抜け出すためには、心を鍛えるよりも
気をそらす、他の事に集中した方がいいと思いませんか?
(姑息な方法だと思います?)

犬のトレーニングもそうだと思うんですね。

何かに囚われた状態の犬の意識を
いかに飼い主さんの言葉や動作に集中させられるか、
ということです。
その合図としての
「ノー」
であるようにしたいですね。
でないと
「ノー」
といっても聞く耳を持たなかったりするからです。
[ノー」
と言われれば気分悪いし・・・。(ノー、ノー言われれば癇に障リます、
犬だって)
「ノー」
の次はOK、であることをさせて褒めましょう。

リードを気にして動けない、ならばもっと楽しい事に集中させて
(食べ物またはおもちゃでの遊び)
リードがついていても食べたり遊んだりして
ついていることを忘れさせる、といいです。
リードを噛んでしまう時も、もっと面白いもの
飼い主さんの楽しげな語りかけであったりおもちゃであったり、
そういうものに集中させて、
リードを忘れさせるのです。

どちらも飼い主さんの努力が要ることは確かです。

で・・・
努力も方向性を正しくお願いしますね。

方向性の正しい努力とは?
飼い主さんが動いて、犬をその気にさせる、ということ。
犬だけに何かをさせるのでは、犬はついてこないでしょう。

遊びでもトレーニングでも
大切なのは、一生懸命に、楽しく、です。

まずは、家でのお散歩トレーニングを
リードなしでやってみましょう。
明日に続きます。


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