私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

座学まだまだ続きます(9月横浜も開催します)

埼玉座学終了しました。 次回は8月27日(水)今回のお部屋より少し大きいので、あと10名ほど定員に余裕があります。 収容人数一杯の申し込みを受けうけつけていませんので、前日「やっぱり行きたい」 と思われましたらぜひいらしてください。 思い立ったが吉日ですね。お待ちしています。 横浜9月は日曜日に会場が予約できました!てりままさんから当選☆のお知らせが来ましたので 9月の横浜は21日(日)いつもの小会議室でいつものように行います。テーマはまだ…決めてません さてご紹介するのは昨日のお供、またお話しさせていただいた本です。 正の強化と古典的条件づけが一部ごっちゃになっている云々言ったところも、さてどこかわかりますかね? お持ちの方は読んでみてください。 ブロマガで二次強化子は探求のスイッチを入れる、ということについて後日(忘れないようにしないと)お話しします。

動物が幸せを感じるとき―新しい動物行動学でわかるアニマル・マインド
テンプル・グランディン,キャサリン・ジョンソン
NHK出版

次回27日(日)の千葉座学。今お申込みされている方は11名。まだまだ余裕がりますのでぜひ! 今朝FBに投稿したものですが、こちらに残しておきます。

昨日も動物福祉についてお話ししました。 その環境、状況下で、 たとえ人間からは罰であると思う叱責も、犬にとって罰でなければ行動を弱化させる嫌子にはなりません。 反対に、食べ物を使ってもその時食べられなければ好子として働きません。 問題行動、と言われるくらいこじれてしまったボタンの掛け違いはこうした基礎的な理解のかけ違いであると思います。 人間にとってのご褒美ではなく、犬にとってその時うれしいことでなければ意味がないわけですね。だから犬にとってという場合の「犬」について知らなければ、最適なものを与えられないわけです。 学習理論の前の、好子を作る段階をもっともっと大切にしてください。 あなたの犬のその時欲するものは何ですか? を把握しましょう。またその時欲することができるものをたくさん作るために、その状況下でのストレスレベルを低くするための社会化、脱感作、拮抗条件づけという古典的条件づけの理解をお願いします。

犬にとって、何にも嬉しくないよ、というようになってしまった、家族(人間)からの働きかけをうれしくさせるように、こちらからの働きかけを止めた状況、環境を作り(日常的な無視を2週間ばかり作り)社会的動物には耐えきれない刺激不足から心を壊す寸前に、少しずつ働きかけを復活させる、というのが愛情遮断の考え方だと思います。 そこに横たわるものは、悪いのは犬。 大切なことは、先ほど投稿したように、犬は何を欲するのかの理解があれば、犬が混乱しないように導くことができるはずだ、ということ。 何がどういけなかったのか学ぶべきは人。それを理解させなければ(人間にね)、いつまで経っても、同じことの繰り返し。 犬が混乱する接し方が日常になっている人間側の働きかけの、何がどうイケナイかを人間が教わらず、犬には辛い一律遮断というところに、アンフェアな感じを受けます。(無視より罰を欲するそうです、刺激が欲しいわけですね) この方法が一人歩きし、古典的条件づけを駆使した矯正法を使いこなせない人が、保護犬、またはトラウマを追った犬に使用することが問題だと思います。身体的にも負担をかけます。ストレスによる下痢など。 咬むことは悪い、ただ、そうさせたのは人間であるわけですから、人間の接し方をまず変えるべきでしょう。

愛情遮断、保護犬を迎えた方で指導されたというケースが多すぎてびっくりですが、指導した人は専門家の場合もあるし、専門家でない人も多いようですね。 見様見真似、ということ。 いろいろな言い訳をされるので、信じてしまうのかもしれませんが、多くの場合、余計に攻撃性が悪化してしまっているようです。数件、うまく行った例があるから効果があると使用者に思い込ませてしまうのでしょう。 クリッカートレーニングのように、間違った行動をした時は無視で、二度間違ったらトレーナーが部屋を出る、というような負の弱化というような生易しいものを指導されるわけではないです。 半端なく無視されているわけですね。 間違ったら無視、部屋を出た後も無視、そのあともその後もずっと無視。淡々と食事散歩。 他の人にも声をかけないようにしてもらう。 すべてを遮断するわけですね、素人が行うわけです。怖いです。犬は申し開きできませんので、じっと耐えるのみです。 悪行は、良い行いと信じられているものの中にも巣食いますから、常に自分の方法は動物福祉に反していないかどうか自省したいものだと思います。

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