私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

離れている時を特別なものにする段取り

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一人でいること=飼い主さんと離れていること=怖くない
を教えるために
一人でいる状態を褒める、また、不安症状が出る前に姿を見せる。
一人でいる状態を褒めるっていうのはどういうこと?
確かに。
褒められないですもんね。だから、褒めって言うのは嬉しいこと、だから褒めの代わりに嬉しいことを与えます。
そこでおやつが登場します。


「離れている時を特別なものにする段取り」

段取りは条件づけなのですけど。
ここをひと手間かけることで、犬たちの安心感が生まれます。
一人は寂しいけど、まあまあ辛抱できるよ状態にしていきます。
それを丁寧に行います。
丁寧に行うことの上手な人はトレーナー体質なのかもしれません。
私はやっつけ的な人^^;なので、ここの部分は自分自身をトレーニングしなくては
出来ないことだったのですけど。
だから、面倒に思う人の気持ちもとてもよく分かります。

子犬の頃、成犬になってもそうですけれど
犬と離れる時にはおやつを渡します。

たまに長持ちするおやつを与えて、そういうおやつはのどに詰まらせる心配があるので
気が気じゃなくて心配そうに見ているんだ、と言う方がいますが、
飼い主さんが離れるということと、心配そうに見ているということと
不安やら、自分の行動が意味を持つ(飼い主さんが気にしてくれる)というものがごっちゃになって
結局、おやつを食べること意外に気持ちが行ってしまう・・・そういう例があります。

ちょっと離れる時に、おやつを一粒。
これを何度も何度も、一日のうちに何度も繰り返します。

コングの中におやつを詰めて渡しても、結局食べられない、ということがあるのです.
一粒ずつの手間をかけずにいきなり与えることは、やりがちです。でも犬たちは
離れているということの不安感で食べられないんですね。(だから分離不安といわれるわけですから。)
そういうことが続くと、コングが出てくるだけで不安になる犬がいます。
コングを与えたいのでしたら、食べている間は褒め続ける、というひと手間が欲しいです。
そして、次に
食べている時に少し離れる。
離れる時は、犬が食べるのを中断しない、ということが大事です。
食べていることに超集中している時を見計らって、動きます。一歩から。
いきなりお留守番とか、無理ですから。
不安を抱かせない、というのがポイント。

こういう面倒っぽい作業が、びっくりするくらい効果があります。

ポイントは不安を感じさせない
何度も繰り返し唱えていただきたいと思います。
だからこそ、不安で着いてきたくなるのでしたら、べったりする時間もその子には必要であるということです。
飼い主さんの接し方がまずいから不安になるのではなく、
成長段階で当然訪れること、そして、乗り越えなければならないことなのです。
だから失敗した、ということでくよくよする必要はないです。
ただ取り組むだけ、それだけです。

 

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