しつけやトレーニングの目的はリラックスを生むことだと私は考えています。 その場面でどうすれば正しいのか、 体と脳が覚えていたら、その時を乗り越えやすいでしょう？ その自信を育むものであったら最高ですよね。 犬は人よりも情動的な反応の強い生き物だと思うので 反射的に防衛反応などが出やすいのだと思います。 脳の抑制が効かない状態になりやすいですね。 先日の新横浜のお散歩トレーニング。 被災犬のこまちちゃんが、預かりさんのぽちさんと参加してくれました。 （記事はこちら：新横浜公園・お散歩トレーニングに参加／被災犬こまち日記 http://plaza.rakuten.co.jp/pochinekomachi/diary/201105170000/） お写真はぽちさんにお借りしました。 他に参加された方でブログをお持ちの方をご紹介しましょう。 檸檬色の日々 feat.シンタ http://shinta88.blog75.fc2.com/ コロンと笑顔で♪ http://korontoegaode.blog100.fc2.com/ そこのけそこのけ ”やさぐれ” モアナが通る http://yasagure1214.blog136.fc2.com/ DELPHI DAYS http://mauvebleu.blog134.fc2.com/
前もってお聞きしていたのですが 通常のお散歩では、対犬にガウガウが出始めた、ということでした。 被災犬、大きなストレスを受けたから、かわいそうに・・・ 私たちはそう考えるでしょう。 ただし、この子はたくましいです。そしてその時の楽しさを楽しんでいます。
でもきっとそのままセンターなどに入れられていたら、
こういう攻撃的な行動に対して、力で制御する方法が取られてしまうのだろうな
と想像してしまうのですね。
一本動画があって、黒柴のビッキー君にガウガウするところが映っていましたが
その場面だけ見れば
「なんて攻撃的な。その行動はリードショックで制御しなくては」
と言われてしまうかもしれません。（動画もお借りして明日お話ししましょう！）
散トレで、叱りやリードショックを禁止する理由は
感情が伝播するからです。
「怖い」
と言う感情ですね。命の保証がないと感じたら、犬は逃げるか固まるか攻撃するか
どれかの行動を取るはずです。
それにまたショックを与える・・・延々続きます。
すると、何が問題であったのか、見つけづらくなってしまうのですね。
飼い主から与えられる怖さに反応しているだけなのかもしれません。
特に、ナーバスな個体、ナーバスになっている時には
叱りを攻撃と受け止めます。
大脳皮質の働きが本能的なもので上手く働かなくなっていますから、
叱られたことを、行動がＮＯであるとは
受け止められないんですね。
そういう高度なことは要求するほうが無理でしょう。
保護された犬は特に抑制力が低下していると思います。
誰でも犬を飼える。
ただし、飼育が困難なタイプは必ずいます。
その時、そういう犬に出会った時どうするかなんですね。
手がつけられないくらいにガウガウ咬むようにさせてしまい、
遺棄されるケースがある。
そういう子でも、もともとはナイーブだからセンターなどでは大人しく見えて
連れてきて、その場に馴染んだところで問題が再び出始める・・・
ことが多々あります。
ご相談をお受けしている犬、散トレに来てくれている犬にも
そういうケースがあります。
そのようになってしまったかもしれないな、と感じさせる子も実は多いです。
でも、それでも飼い主さんが踏ん張っているのは
道具に頼ったしつけやトレーニングよりも、
犬と心で繋がりたいと望むからではないでしょうか。
一年かかることが長いかな？あっという間の一年ですよね？
一週間で結果を出す・・・？結果？
一週間で出た結果一年後にはどうなっているでしょうか？
もっと酷くなっていることもあります。
いつまでも家の中でリードが外せない、クレートに入れておかないと危険だ、とか。
結局、振り出しに戻らなければいけないんですね。
人のそばでリラックスするために、犬はどうすればいいのか。
丁寧に教え続けて行かなくてはいけないと思います。
まず遺棄されることを防ぐ、ということが大切です。元栓を閉めないと。
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