かなり前の記事ですが、犬に対する声の出し方のお話しを振り返ります。
2007年11月26日【ONとOFF】からです。
犬の活動レベルを変えるための合図の出し方は2種類です。
簡単にいうと、犬のスイッチをONにするかOFFにするか、 ということ。家庭犬では多くの場合、犬の活動を抑えたりやめさせたりするケースが多いと思います。
OFFですね。 一方、警察犬、やスポーツドッグ等、テンションを高くする必要があります。 スイッチONです。
もともと、訓練は、この作業犬のためのものでした。 訓練の仕方はそのまま、家庭犬の訓練に使われています。
でも、家庭犬のトレーニングに大声は必要でしょうか? 普通の声で、接したいですよね? ONにするためには、大きな声で短く、高めの声で。
OFFにするためには低い声で、普段しゃべるより、母音を伸ばし、何度もくりかえさない、ひとことで。 これは犬に遺伝的にプログラムされた音の読み取り方、 だそうです。
トレーニングのとき、飼い主さんには 「なるべく、指示は普段から小さめの声でお願いします。 そうすれば、注意を引きたい時、少しだけ大きな声でいうだけで すむと思いますよ。」 と、アドバイスさせていただいています。
犬は言葉を理解しませんので、興奮してパニクっているときなど 飼い主さんの大きな慌てた声、しかも女性のキンキンした声は 犬を余計にイラつかせる結果になります。
なので、子供の声には過剰に反応するんですね~。
手負いの動物の声にも通じますね。
犬は低めの声を出すと、じ~っと顔を見るような気がします。
威圧的な大きな声は必要ありません。
犬は人間の発する言葉を、音として捉えている、 そう考えるとなおさら、犬に対する指示は、犬が聞きたい音色を発することが大切だと思います。
犬が好んで近づく人には、その秘密があると思いますので そういう人の行動や、発声、犬への接し方を観察してください。
人間社会には犬にとってはストレスのたまることばかり。 そんな彼らに必要なのは、落ち着きであるので、 人は犬の前ではなるべく行動はゆっくり、だけど大きな動作で分かりやすく そして、静かに話す・・・ これをお願いしたいと思います。