何を強化させたいのか?
おやつの使い方を間違うととんでもないことを強化することになったりします。 ご褒美は犬の行動を強化するので、 おやつ以外にも 飼い主さんの視線、声かけ、などもご褒美として成立しますよね?
また、行動の奥の感情や期待も強化することがあるので 注意が必要ですね。なかなかトレーニングのコツ的なものなので 難しいかと思いますけどね。
はなぷー。さんの記事をご覧ください。 待ってて欲しいから。 http://hanapooh77.blog37.fc2.com/blog-entry-186.html
火曜日のトレーニングの時に、お食事中伏せて待つことのトレーニングをしてみました。
私自身、自分の犬に食事中に待つことを トレーニングとして行ったことがないので取り組みは人に重点を置きます。
食事中犬がそわそわする、といった場合、何を見るかと言うと 飼い主さんの様子なんですね。
犬を気にし過ぎ。 可哀想とか、早く食べないととか・・・ そういった感情が犬の期待を強化してしまうと思うのです。
ワンワン吠えるのを予防するために、長持ちするおやつをあげる、ということは私はしません。
大人しくしている時に、おやつをあげる(あげ続けることになりますね)もしない。
せっかく落ち着き始めている犬を 「いい子ね~」 で、興奮させない。
自分がそわそわするからとりあえず犬に声をかけたりちょっかいを出したり そういう飼い主さんが意外に多いのが気になりますね。
待たせておくとき 「待っててね~待ってね~、まって!」 って・・・何度でも。
犬がせっかく落ち着こうとしているのに台無しですよね。
このような積み重ねで もうすでに、食事中何かをもらえる期待でそわそわしたり ワンワン吠えたりする犬のトレーニングとしてお勧めするのが 黒柴はなちゃんにやってみた方法ですね。
おやつが欲しい、でもその おやつに集中している時はおやつはもらえないんだよ。
気持ちがおやつから逸れた時にもらえる。
それが伏せている状態であったら、伏せている状態を強化する 飼い主さんが食べていることには意識が行かない、 それを強化させることになります。
何を強化させたいのか、人側の取り組みを明確にすることが 犬にとっては分かりやすい=優しい方法になります。
伏せている犬の前足の間におやつを置いてすぐに食べさせますが 意識がおやつにある間はおやつを置きません。
飼い主主導でおやつを繰り出しますので、犬は自分で組み立てた おやつをもらえる図式が成り立たないことに気がつく、 それが狙いです。 待つ、姿勢を強化する。しかも、欲しい欲しいと我慢するのではなくて 意識が逸れた時におやつが出てくるのですから 寝てしまってもいいわけです。
実際このようにトレーニングすると、人が食べている間寝てしまえるようになります。 我々のかわいそう、待たせて気の毒だという意識を捨てて 静かに待てる穏やかな気持ちを強化させて欲しいと思います。