私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

お散歩トレーニング・おやつ編(1)

お散歩トレーニングの必需品ともいうべき・・・おやつ。 でもね、普段おやつを使わない人は?どうするの? ですけど・・・ そういう方は、参加されないか、または おやつを使うことに移行するかな? 使うことが強制ではありませんので、自由でいいのです。 おやつタイムがあるわけではありませんので、 あげたりもらったりしなくても十分過ごせます。

そもそも、なぜおやつを使うのかですが

トレーニングとおやつ

charliemama3.hatenablog.jp

 

社会化不足で外慣れ不足、人慣れ不足、犬慣れの不足で お散歩トレーニングの場で何も食べられない犬がいる、その犬が食べられる状態になることが その場に「慣れた」ということの確認になる。

おやつが、勇気を与えるし、慣れのバロメーターであるということ。 臆病な仔は、いつも食べ慣れたものが有効でしょう。

気が散りやすい仔には、匂いの強いものがいいです。

緊張して食べるのにも勇気のいる仔は 噛まずに飲み込める小さくて柔らかいものがお勧めです。

また、ガウられたり、足を踏まれたり、見慣れないものに出会ったり 怖がった犬をパニックから救いだせるものがおやつ、だったりします。

飼い主さんが慌てている時は、 さり気なく他の飼い主さんが食べさせる、ということもトレーニングです。

ということもあって、自由に飼い主さんの判断で使いますので、 わざわざおやつタイムは必要ないと考えています。

動きが止まった状態でのおやつは、緊張感から喧嘩に発展しやすいかな。

犬慣れ、または顔見知りの犬同士であったら大丈夫な場面でも 慣れていない犬はガウが出やすいです。

注意していただきたいのですが、この時のガウはおやつへの執着だけではありませんよ。 場の空気がいたたまれないのです。 自分のポジションの主張(過剰な主張)だったりします。 自制心を失ったガウです。 よ~く観察しましょうね。 おやつに集中していたら、権勢している場合ではないでしょ?

こういう仔の場合は、飼い主さんは輪から外れてご自分の手からおやつをあげる それに集中される方がいいでしょう。

犬同士、至近距離でおやつを食べる、のは見た目以上に高等な慣れの結果です。

おやつをあげる時はマグネットで動かしたり 歩きながら名前を呼んだり、そういう場面で使っていただくといいと思います。

おやつで犬を動かす、これもトレーニングです。飼い主さんのおやつに集中させます。 他の飼い主さんのおやつが気になる犬、 そういう犬を自分のところにとどめることも、トレーニングです。

では、以上お話ししましたところで3択問題!(爆) 簡単ですよ。

おやつをもらう時、その場の空気にガウしてしまうい犬がいます。 どう対応しましょうか?

1:みんな公平に同時におやつをあげるようにする

2:ガウする仔に先にあげてなだめる

3:ガウする仔は少し離れたところで飼い主さんが制御する

 

記事の中に答えがありましたね。 お散歩トレーニング、食絡みの争いはNGです。

http://www.youtube.com/watch?v=9DWDyQT3JUg

 

我が家のルールでもあります。 喧嘩が仕方ないこと、と容認することは犬を侮っているとさえ思います。 誰かが権勢した時点で、おやつ(おもちゃ)はすべて捨てられます。容赦なしです。

かわいそう、という感情も捨てます。 その結果、一つのものを争わない、 執着のなさが生まれ、食べ物をめぐっての順位争いや、 一切の喧嘩は存在しません。

犬と猫の間でも。 喧嘩に発展するその意味は、おやつに集中し過ぎるからではないです。

反対ね。 おやつに集中できず、他の犬とのポジション争いに気が行っているの。 そういう場合は?

名前を呼んで、気持ちを向けさせておやつ。 です。 他に犬がいても平気になる、というのは、人の存在がおやつ以上に有効なのです。 同じおやつでも、あの人にもらいたいことってあるでしょ?

みんな一緒の方がよく食べる、とか・・・ そう考えると、犬は決しておやつに執着しているわけではないのね。

おやつをあげると犬が卑しくなる、 おやつがないということを聞けない・・・それらは人が作った物語なんでしょうね。 犬は観察して覚えます。 模倣して成長します。 争わなくても自分を保てるようにしてあげましょう。 高度な犬の中での社会化ですね。

 

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