抱くとつけ上がる、目線が高くなると気が強くなる。 飼い主の後ろ盾があることでますます吠える。・・・ よく言われることですね。 本当によく言われます。 お教室などでも抱かれて震えていても、降ろしてくださいと言われませんか? 確かに、気が大きくなって吠え続けることがあるとしても その吠え続ける仔を地面に降ろしてしまうと ・・・パニックになります。 その場ではならなくても、次に同じような場面に遭遇した時に トラウマになっているものが瞬時に現れて、爆発的に吠え始めたりします。 小型犬だから抱っこ出来るから済むけど、大型犬だったら抱っこできない・・・ そりゃそうでしょう。 でも小型犬で、抱っこできるのならすればいいし、大型犬で出来なければ それ以外の方法を試せばいいわけです。 すべてに共通したマニュアルにする必要はありません。 使えるものは使わないと犬が可哀そうです。 前に書きましたが、吠え続けることで脳からはエンドルフィンが出て これは麻薬様物質ですので、恐怖等が消されるわけです。 それが反射として犬の脳に出来上がることを避けないといけません。 早い段階で、吠えをコントロールしていかないといけない、というわけです。
で、 抱っこするわけですけど、目的は 興奮状態の脳を鎮まらせる、というものです。 このために拘束技、と言う方法を使っていますが、その確認をしましょう。 その前に・・・ 社会化期、大型犬でもまだ抱っこできるうちに始めて欲しいのが 仰向け抱っこですね。 甘噛みや、いたずら、興奮して走りまわる犬を その都度つかまえて、仰向けにさせます。 叱るわけではありませんので、「ノー」などすべての言葉がけはやめてください。 落ち着いたら「いいこだねぇ~」です。 また暴れたら少し力を入れて逃げられないようにします。 「嫌がっているのにかわいそう」 という言い方をする方の中には、嫌がるから自分でシャンプーできず 美容院に出す方がいます。 そういう人たちにとっての可哀そうの正体は・・・そういうことでしょう。 ・・・話が逸れました。 仰向け抱っこ・・・これが出来ると子犬時代の興奮症を楽にコントロールできます。 叱るわけではないので、犬も早く静かになります。 静かにならないとしたら、抱き方がまずいのでしょう。 正しい保定ができていない、ということです。 日頃からもっと犬と触れ合って、自分の犬はどこをどうして触られるのが好きか 早く見つけてあげてください。 絶対的な信頼感を得るためです。 明日に続きます。