私は社会化のドッグトレーナー 第3章

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

拘束技・・・(ホールド・ラッピング)

拘束技というと何だか、虐待イメージがする・・・ 実際にお散歩トレーニングの生徒さんたちもぎゅ~っと締め付けるイメージがあったみたいだし。 だから考えました! T-タッチでラッピングってありますよね? だから・・・ ホールド・ラッピングにしますから!(宣言かい・・・) ホールド・ラッピングですからね、包み込みます。 以前ご紹介した動物感覚の中に、締め付け機が出てきます。 http://charlie1210.blog113.fc2.com/blog-entry-258.html 興奮する牛を締め付け機の中に入れてじわ~と圧をかけると大人しくなる、というくだり。 著者は自閉症でして、自分用に締め付け機を作ったそうです。 自閉症の方が言っているのでそう信じるわけですが、動物の知覚と 自閉症の知覚は似ている、ということですね。 だから、脳がパニックを起こして体の反応(暴れるとか、泣きさけぶとか)が起こった時は 言葉でああだこうだ言うのも、そのまま静観するのも良くない、 拘束すると落ち着くらしいです。 痛みの伴わない、じんわりとした圧力をかける・・・ これが私が言う拘束技、いいえ今日からはホールド・ラッピングですね。

ナタリーちゃんのホールド・ラッピングです。 基礎的なトレーニング、T・タッチ、アジリティ・・・をされていますので 犬の扱い、触れかたは抜群ですね。 左肘でウエスト脇腹の辺りを固定している抱き方が素晴らしいです。 ナタリーちゃんのくつろぎ方も、信頼関係の表れでしょうか。

対面に吠えてしまう存在がある、どうしても避けられない状況であるとき このように顔をその存在から遠ざけるように、覆いながら優しくラップします。

飼い主さんの普段の鼓動、静かな息遣いで犬は落ち着きます。 飼い主さんがテンパることがありませんように。 マズルをつかんでいるように見えますか? つかんでいませんよ。 優しく顎を包み込んでいます。

犬の胸は安らぎのツボ、と私は思っています。 ここをしっかり包み込みます。 犬の気が飼い主さんに集中できない時は、この場合は右手の小指に注目。 顎のラインにかけられようとしているところです。 ここに触れることで落ち着きは加速するはずです。 もし・・・ 犬がこれらを受け入れられないくらいに拒否するような場合は 家の中での信頼関係の構築をやり直しましょう。 叱らない。 名前を呼んで褒めておやつ。 失敗しそうなものは回避できるように管理をしっかりと。 以上が出来ていなければ、外の刺激からあなたに集中させることは難しいと思いますので。

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