私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

これ以上悪くなることはない、と信じる



シリアスブリーダー
の基本的な犬の作出理念によって作られた犬と
そこに♂と♀がいるから産ませた犬と・・・
残念ながら、いろいろな面で違いがあるのは当然です。

今現在、目の前にいる犬がどうのこうの、
そういう話ではありません。

目に見えない何かが違っていて、
飼育が難しいな~、と感じた時、
問題は、飼い主さんにあるのではなく、犬側にあることもある、
そのことについてお話ししておきますね。

はっきり言ってしまうと・・・
繁殖に使われる犬たち、しっかりお散歩してもらっているでしょうか?
家庭犬として過ごさせてもらっているでしょうか?
心は豊かか?
子育ての意欲はあるか?

それらがなければ、良い仔は産めず、育てることもできないでしょう。

母犬が特に怯えの症状がある犬である場合、
子犬は高い確率で、臆病気質が遺伝します。
そこにいる犬同士を繁殖させ続けると、
悪い遺伝が引き継がれてしまいます。

形からは想像が出来ないですよね?
特に、パピーの頃の可愛さに隠れた、真の姿は
普通の飼い主さんに見極めることは不可能でしょう。

遺伝は、社会化期を過ぎたころ、または1歳とか2歳とか、
個体差もあるのではっきり言えませんが
必ず後から、性格となって現れてきます。
どんなに慎重に育てても、現れるのが遺伝です。
その時!
飼い主さん側に、度量があれば乗り切ることはできるでしょう。
でも・・・
手に負えなくなってしまうことがあります。

飼育放棄。
家の中でのネグレクト。
強制訓練、またはお預け訓練。
飼い主さんの自己嫌悪・・・
いろいろ。いろいろあって、混沌としますね。

今日は一言。

これから大々的なクリスマスペットセールなるものが実施されるでしょう。
それらのペットは、先ほども言いましたが
確かなブリーディングによって、この世に生を受けたか?
それが確かめられないようなら、
運命と信じて飼う(買う)、ことは避けた方がいいです。

消費者がそういう賢い選択を続けていけば、
今の日本の正しくないペット流通に待ったがかけられると思うのです。

ここに来てくださる方は
意識の高い方ばかりなので、さらに意識を高く!

動物たちの暮らしやすい社会のために。
私たちと彼らの笑顔のために、
今より悪くなることはない、悪くしないと信じ、目指して頑張りませんか?


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