私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

音恐怖症

ここのところの検索を見ていると・・・
雷恐怖症、多いですね。
今年は雷、よく鳴りますからねぇ~。

ご存知の通り、我が家はココが雷恐怖症です。
が!!!
今年のココは違う。薄々感じてはいたけれど・・・
克服しつつあるようです。
この経過と、取り組みはまたお話しますね。(いずれ・・・)

今日は、昨日のお散歩の出来事をもとに
恐怖症について考えてみたいと思います。

下の写真、かなり怯えてます。
遠く御殿場の自衛隊の演習の音が響いてくるのを
聞きつけてしまいました。


この後、全身が文字通りガクガク震えます(上下に揺れます)
尻尾はINですね。

お気づきでしょうか?パンティングも始まってますね。

「抱っこしてあげないのか」
と思われるでしょうか?

抱っこはこの仔の場合、最悪になります。
震えがMAXに達してしまうのですよ。
雷のときもそう。抱っこはしません。震え始めたとき抱っこをせがむとき
抱っこすると、パニックになることを経験済みですので。

そのときはどうするか・・・

ココにとって楽しい事、力づけられる言葉をかけつづけます。
「そうそう、ココ、こっち!」
「おいで、こっち、いいこ!」
「「よ~しよ~し、ココ」
など・・・(この際、悪い行動を肯定することになる、とか
今褒めてどうする?とかは度外視。気分を盛り立てないと!!!)

(私・・・お気楽に写真をとっているわけではありません。
ずう~っと声をかけ続けています。)

パンティング、体温の上昇、瞳孔の開きなど、
自律神経系の反応にココが支配されないように
脳の働きを高めて、なんとか意識をこちらに向けさせる
この方法の一つが、力づけの言葉をかける、ということ。




この写真。震えが一瞬にして止まった写真。
何を私は行ったと思いますか?

「ココ!カレンだ!」
の一言をかけたのです。

もともと、群れのメンバーが欠けることに非常にナーバスになるタイプのココ。
お散歩は一緒ではないので、
「カレン」
というと、必死に探します。
怖さを一瞬、忘れるんですね。

で、少~し正気になったところで(まだ、尻尾はINです)、
「行こう!」で走ります。

体を動かす事で、怖さをさらに忘れさせる。
もともと走る事に自信のあるココなので、走ってさらに自信を取り戻すかのようです。


(必死で走ってますね!?偉いでしょう?)


これが、お外での克服法。これはまだまだ続くでしょう。
この方法には道具はいりません。
ただ、あなたの励ましが伝わるかどうかなのです。
日ごろ私がお話ししている、意志が伝わるか、というのは
こういう切羽詰まった状況で伝わるか、ということです。

雷恐怖症も、怖くてぶるぶる震えて、自律神経系の反応が出る犬には
この方法がいいのではないかな?
と思います。


長~い記事になりました。
怯えなどは遺伝的なものが非常に大きいそうです。
ですが!接し方で悪化させることがあります。
ココも頑張ってます。


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