私は社会化のドッグトレーナー 第3章

犬との暮らし方教室 犬の森

嗅覚を利用します。

    

おやつを使うと、犬本来の狩猟本能を発達させる、
などという理論を耳にしました。

ショックです。

本能というのは

押さえても遺伝子の中に組み込まれているものですので

いずれか

現れるものです。
どんなに押さえても現れるものが本能なのです。

本能に怯えて、それを封じ込めようとすれば
犬はフラストレーションが溜まると思いませんか?

だから!

トレーニングがあるのだし、ドッグスポーツなど、犬と一緒に行える競技ががあるのではないかな?

犬が犬として、本能を全開にさせる場所を作ってあげる、

押さえるのではなく

使う場所を教え込む、ということですね。

トレーニングというのはそこが出発点なはずです。

本能を嫌わないでください。
狩猟本能が現れたからといって、犬が人を咬んだり
攻撃的になったりするのではありません。
そもそも、犬が攻撃的になるのは
嫌なものを遠ざけたい、距離を取りたいから、でしたよね?
社会的距離を自分の周りに作って安心したいからです。
そこを誤解しないでください。


おやつを使う、特に社会化期のトレーニングで
慣らしたい物の傍でおやつを食べさせる、ということは
食べる=生きるという本能を満たす、というより
どんな場所でも自信を持って食べられるようにしたいためです。
反対に言うと、
食べられるのであれば、その状況をクリアしている、
ということです。

怖いと思っている場所や、人の傍、物の傍
怖い音を聞きながらでは、
どんなに魅力的な食べ物でも、食べることができないのです。

これは脳が緊張状態を起こしているのですね。

ですので、食べられない、ということは
その仔にとって、その場所、人、物に近付けるのは時期尚早
ということです。
無理をしないでください。

がつがつ食べられなくてもおやつの匂いをかげる、
それだけで、怖いものから気持ちを逸らすことができると思います。
犬にとって嗅覚は一番の情報源。
それを刺激させることで、
緊張を解く練習ができると思います。

社会化のトレーニングはこのことを理解していないと
犬に無理強いしてしまい、かえってトラウマにしてしまったり
慣れるのに遠回りさせてしまいます。

まず、飼い主さんがそのことを覚えておいてくだされば
間違った方法に疑問を感じられるのではないかな?


Copyright © 2021 私は社会化のドッグトレーナー All rights reserved.