アミシアン・ボンディングの2項目めは、
群れが攻撃を受けたり、危険が迫ったりしている場合、
群れを守るのは誰か?
というものです。
手っ取り早く言ってしまうと、
チャイムが鳴ったりお客様が訪問した時に吠えるのは
群れに危険が迫った事を知らせているんだ、ということです。
本からの抜粋です。
犬のこの行動を理解する鍵も、やはり群れの原理にある。
自分を群れのリーダーだと思っている犬は、
巣穴を守るのも自分の役目だと思っている。
だから、こういう場合、犬は正体不明の脅威に反応を示すのである。
誰か、もしくは何かが自分の住処に侵入しようとしている今、それが誰なのか、もしくは何なのか、見極める必要があると犬は考える。
侵入者に立ち向かうのも、リーダーの責任だと思っているからだ。
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ここではチャイム吠えのトレーニングについては詳しく書きません。
またいずれお話させてください。
アミシアン・ボンディングの項目にこれが入っているということは
すなわち!
犬が自分で責任を負う必要がなくなれば、
チャイムに吠えなくなる、または吠えても指示によって
止めさせる事が出来るということ。
(一切吠えないようにお望みですか?
あなたはしゃべるな、と言われることは理不尽だと思いませんか?)
それを知っていただく事が重要だと思います。
逆に言うとですね・・・
飼い主さんのリーダーシップが取れていなければ
どんなに吠えを止めさせようとしても
犬は飼い主さんの前に出て、吠える事を止めようとはしないでしょう。
で・・・
即効的に
お酢のスプレーなんぞを吹きかけたり
変な匂いのするガスの出る首輪をつけられたり・・・
されてしまいます。
犬をコントロールできるように。
犬が吠えた時に、
「必要が無いよ、でも教えてくれてありがとう。」
という態度で犬を制します。
座らせたり、伏せさせたり。
「静かに」
という指示を出したのなら、吠えやむまで犬の前に立ちはだかってください。
犬の視界に入ることで注意を引きつけられます。
それでも言うことを聞かないようなら、
あなたに注意を払うこともないようでしたら
もう一度最初に戻って基本的なトレーニングとスキンシップをやり直しましょう。