私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

成犬の「オイデ」(3)



前回の記事で管理範囲をお話しました。

今日はその管理範囲内でコマンドに従わせるためには、
管理範囲を広げるためには、
そしてオイデに従わせるための日常の接し方の注意点を
お話してみたいと思います。(とりあえず「オイデ」はここまで。)

まず、管理範囲を広げるためには、リードを長くする必要が
あります。
なのでロングリードは必需品です。
このロングリードを使って、前回お話した
「オイデ」のトレーニングをするのです。
一気にリードを長くしないでください。
コマンドに従える距離から少しずつ、リードの長さを
伸ばしていきます。
こうして、徐々に伸ばしていくことによって
管理範囲も、犬にとっての安全範囲も無理なく広げられると思います。

ですので、最低でも10メーターの長さのものは欲しいところです。
この方法で練習してください。

まだお外に慣れていない犬は早めにこの練習を取り入れることを
おすすめします。
お家の中では気が大きくなっている犬も
お外では不安がいっぱい。しかもロングリード。
あなたの後を必死でついてくると思うのですが・・・。

で、問題は2メーター弱のリードにつないだ犬を
コマンドに従わせられない場合です。
もう一度基本から見直してください。
まず、あなたは犬に命令される人ではないか。
気迫で犬に負けていないか。
いらいらを犬に見抜かれていないか。
そういった基本を今一度見つめなおしていただきたい。
犬の観察力は鋭いですよ。
危険なものには近づきません。
あなた自身が危険な存在になっていないか
今一度考えてみてください。

次、日常の注意点をひとつ。
犬は追いかけられるのが好きです。
なので、日常的に犬を追いかけていると、
犬は呼んでも来なくなる、ということがあります。
人から逃げる事それ自体を楽しむ傾向になり、
飼い主さんは遊びに誘われる、というパターンに
陥りやすい、ということを覚えておいてください。

最初はロングリードで引き寄せる方法で来させます。
引き寄せないでも来る事ができるようになるまで
根気よく、楽しく、練習あるのみです。

リードつきでも一緒に走ったり、転がったり、
一緒に座っておやつを食べたり、おもちゃで遊んだり、
いつの間にかリードがついているけど
ついていないのと何ら変わらないね、と思える日まで
頑張りましょうね。



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