私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

引っ張りの矯正ですか?(4)

何故、君は引っ張るのか!?

この哲学的な問いに
ぜひ、答えていただきたい、
とチャーリーに言いましたね~。
何度も何度も。
そうです、チャーリーこそが引っ張り王、
そり犬か、お前は?
っていう感じ。




で、チャーリーの場合は根が深い。
もともと臆病な性格なので、家に帰るのに
必死になって帰ろうと、引っ張ったり
引っ張る事でそれに集中するのか、
さらに引っ張る、ある意味パニック状態ですね。
言い換えると、引っ張りに対する固執ですね。

ここまで怨念的に引っ張る犬もめずらしいですが、
まあ、たいていの子は、
そこに「興味の対象があるから」
引っ張るのでしょう。

では、引っ張りは何故、矯正しなくてはいけないのか、
という問題。

飼い主さんが怪我をするのを防ぐため、
第一は、それでしょう。
ならば、チワワのような小型犬は?
どんなに非力な人でも何とかなりますよね?
だから引っ張りを許しておいてもいいのでしょうか?
・・・
では、もう一度もとに戻って、
何故、引っ張らせないトレーニングをするのか、
です。
トレーニングする、と決めたのであれば
何故するのか、という理由付けを
明確にしておかないと挫折します。

先ほどチャーリーの話をしました。
私の場合、チャーリーが、引っ張ることによって
自分が自分でない状態、自分を明らかに見失っている
状態であることが、
かわいそうでしょうがなかった。
そのストレスを軽減してやりたい、
という思いだけでした。

中には、ギャラリーのいないところでは
引っ張るのを許し、
誰かがみているところで、特におりこうに
歩いている犬を連れた飼い主さんがいようものなら
とたんに叱り始める方がいます。

・・・犬は混乱します。

犬はなにもあなたに恥をかかせようとしている
わけではないのだから・・・

引っ張ることにより
その犬の持っている潜在的なストレスや問題が
悪化しないようにすること、
これが私の考える引っ張り矯正の目的です。

皆さんも、トレーニングのための
動機付けをぜひ明確にしましょう。




    

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