私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

【ブロマガ】行動に限度を設ける

もっと難しいことをしなければ家の犬の問題は直らない、 と考えすぎている飼い主さんの頭を柔らかくしてもらうこと。

犬の問題なのにむこう側にいる人の問題が大きすぎて。

この10年偏らずかなりの情報を得ているので、飼い主さんがどこでつまずいているかが良く見えるだけに、わざわざ問題をこじらせているのが人側だと見えているのだけど。 理解したくない人には理解できない、したくないのだから本当に難しい。

100頭いれば100通り、確かに。 でも「犬としての共通点」は理解していますか? 100通りの一つずつを探すより共通点をまず学んだ方が犬は嬉しいかも。

ドッグトレーニング、 100通りの方法を一つずつ検証するのはそれは楽しい作業です。ただし、今何か犬の問題に悩んでいる人にとっては辛い作業かもしれません。

何か良い方法はないか? 自分にできそうな方法で、って。必死でしょう・・・。

 

「犬としての共通点」を学ぶと、人間の暮らしの中でいかに彼らが窮屈を感じて また私たちと意思の疎通が行かなくて困っているかが見えてくるかなと思います。

若い犬もやがて5歳過ぎるころになるとすっかり落ち着きを見せるはず。

元気だけど過ぎれば飼い主さんが「やめ!」と制止し。犬は了解しましたと素直に従う。 それが落ち着き。そしてそれが信頼関係だと思います。

 

大人犬として落ち着きだす犬の年齢を過ぎて、それでも散歩時のお悩み(吠えかかり、飛びつき)がもしあるとしたら (止められれば止まるようになれば悩みではもはやなくなっているでしょうから、止められないケースのお話です)

それは犬がその行動に対して当然するべき仕事だと思っているからではないかなと思います。 違う側面から見ると、飼い主さんがそうしろと望んでいるという勘違いをしている、かもしれません。

人に対して、犬に対して唸ったり吠えたり咬んだり、という行動を見つけたら 根気よく行動を止めて、止めたら褒めてを一セットに、続けなければいけないです。

子犬の頃から。 家に迎えたころから。

 

多くの飼い主さんは家の中では落ち着いているから、トレーニング教室でいろいろなトリックを身につけたから インターセプトがうまく行くから、と 対犬、対人に対して『犬が近づく』に任せ過ぎているように思います。

犬に引っ張られて後からついていき過ぎていますね。

犬にとってそれは引っ張って行った先での吠えかかりや攻撃的な行動を許可されていると感じてしまっているはずです。

リードが張れるだけで一気にテンションが上がる犬が多いのはそのためではないでしょうか。

 

リードを張って(グーで)犬をその場にとどめましょう。 保定です。 リードだけで無理なら体をつかんでみましょう。 インターセプトはその後、です。

犬との接し方の基本は保定です。

行動に限度を設けるということです。 母犬や犬同士の社会化で、押さえつけられてじっとして、そして解放、という過程を経ていない犬も多いので 下記の本の中のP40からの犬の項目の中のP82から。 安心して飼える犬の見つけ方、のところを読んでみてほしいです(持っていない方はぜひお求めいただきたい基本の書です)

安心に飼えない犬が実は多いから、こんなにも犬を飼うことが大変になっていると、ズバリ言ってしまうとこういうことではないかなぁと思ってます。

あまりいい気分がしない方もいるかもしれませんが、飼い難い犬、はいるからです。

[amazon asin="4140815159" kw="キーワード"]

難しい犬に対して不慣れな保定で犬をばたつかせ、唸られ歯をあてられ しかしいろんな技を駆使してNO!を犬に伝える。

犬には不信感が生まれませんかね?

子犬を迎えたら抱っこ練習からしなくてはいけないと思っていますが、した方いますか?

将来を考えてマズルを優しくつかんで「いいこね~」とか。

抱っこして暴れる前におろすとか・・・。

いろいろな基礎を行った方はいますか? そういうことを教えてもらいましたか? それができていない成犬だったら、まずはもう一度そこからではないですか?

家の中でできても戸外でできなければ戸外でまずは保定練習ではないですか?

 

徹底的な保定により、犬の行動に制限も設ける作業が飼い主さんには不足している、そう思います。

それによって犬たちに吠えかからない、という辛抱が育っていない、とそう思います。 要は甘えているわけですね、人を下に見ているわけではない、飼い主さんに甘えて辛抱がきかない素が出てしまっている、だから辛抱を教えていかなくてはイケナイ、そう思います。

地道な取り組みですが、実を結ぶことも遠からずの取り組みになりますので、頑張って楽しく取り組んでみましょう。 行き詰ったらご連絡ください。

Copyright © 2021 私は社会化のドッグトレーナー All rights reserved.