私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

【ブロマガ】杉並座学終了しました

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杉並座学、終了しました。 これで2014年の夏の座学が終了ということになります。 今の時点で到達していることをすべてお話しました。 またこれから考えていくことは、 犬という動物の本質に迫ることになるのかな、と思っています。

犬が犬であること。 なぜ犬が人に惹かれ人が犬に惹かれるのかなとか。 人間は進化したつもりで時代に大きな忘れ物をしているのかも。 犬との暮らしで少しでも思い出せますように、考える機会を与えてくれてありがとうね、と、想いは尽きません。

皆さん、お疲れ様でした。またブログや散トレでよろしくお願いいたしますm(__)m

名前を呼んでおやつの理解をしていただくことで何ができるか? 大きな希望と困難もチャレンジと感じられる力強さが生まれる理論ではないかな。

それでも自分一人で難しかったら、同じ理論の元犬育てしている人と繋がって立ち向かえるという希望も生まれます。

そう言う希望に満ちた犬育てのために、まだまだ犬を考え続けたいと思います。

古典的条件づけをトレーニングに生かすということ マグネットが基礎トレ、お散歩トレーニングの中で合同で行うことの意味って考えたことはありますか? 大きすぎる刺激(苦手なもの)から気をそらすことができませんかね?これが、刺激を調節してあげるということの一つです。

名前を呼べば集中できるくらいの苦手度。 おやつで気をそらせば集中できる苦手度。 どちらもマグネット有効ですね。

おやつなんて見向きもしない・・・でもマグネットで手について歩く練習を重ねていると、 手をかざして 「さあ、マグネットだよ」 で犬を集中させることができませんか? おやつは食べられないけど必死について来れる犬たち、多いです。 動きと集中で、苦手なものを見て感じて固まってしまう犬にとても良いリラックス法です。 動いてリラックスします。 リラックスさせようと思うと、なぜかリードを踏んで動けないように伏せさせるがセオリーになっているかと思いますが 動くことで、また手=ハンドターゲットが嬉しいものであれば 探す、ついていく、追いかけるといった本能を刺激してより苦手なものから意識をそらすことができるかと思います。 だから犬が嫌い人混みがダメ、音がダメ、ダメなものが多い犬にまずはマグネットでリラックスさせられるように お散歩トレーニングという刺激の中で練習していきます。 飼い主さんも体を動かしますので(手だけではなく体を動かしてくださいね)お互いリラックスできると思います。(2014-09-18)

オンリードのおいで オンリードのおいで、 ついてこさせるという大きな目的のためのトレーニングではありません。 これも飼い主さんへのトレーニングが主目的です。 いつもリードを引いて指示を伝えていると、リードを引かないということがかなり難しいと思います。 反対に、ゆるゆるリードではいいのですが、気持ちのコンタクトが取れていない状態だと 飼い主の動きについて来ようという気持ちは生まれない、だからおいでを教える時に リードを引きたくないから、じゃあおやつでとなりやすいのかもしれません。 犬を動かす時はリードを緩める、 という感覚です。癖になるまで行ってください。 お題の 社会欲に訴え、というのは飼い主についていきたいという気持ちに訴える、犬から離れるという行動で、 リードを引く強制ではなく、ということ。 狩猟欲をくすぐるのは、動くものにとっさについて動く本能を刺激する、 そういう欲や本能と上手に付き合って取り組みたいですね、というお話でした。

●トラウマ克服には トラウマを消すことが一生できないのか?という質問に対して、トラウマとは恐怖体験によって心に強く残る不快な記憶のことで、どうしてトラウマが忘れられないのかというと、恐怖を回避するために無意識のうちに脳が思い返すから、と書いてある。 トラウマを消すには忘れようとするのではなく「回避できた」という記憶を手に入れることが大切。

↑こちらの本からですけどね。 また続いて

電車に乗ることが怖ければ「電車に乗っても大丈夫だった」という経験をする。 口で言うほど簡単な問題ではないが、恐怖体験を回避体験の記憶で塗り替えることにより、トラウマは克服できる。

脳の研究が進むと、命にとっての希望が見えてきますよね。 またこちらは、先日の座学でもご紹介した記事です。 不快な記憶の「書き換え」、マウス実験で成功 国際研究

www.afpbb.com

犬が嫌い、他の犬との体験で恐怖からトラウマができてしまったとき 犬から回避できた、 という経験から進んで、 犬に会っても大丈夫だった、に持っていきたいわけですね。 犬に会わない=回避ではありません。 そう言う基本的な、取り組みのための基礎を学んでいただいた上での合同トレーニングでないと なかなか飼い主さんの気持ちが逃げてしまうので、犬はそれを見て犬を追い払う行動が強化されてしまうのでしょう。 ただ、トラウマの上書きは可能ですから、そういう意味で社会化は一生涯可能である、ということです。

 

 

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