「うちのはバカ犬でさぁ~」 「まったく、隣の犬と違ってな~んにもできない」 ・・・ うわぁ・・・ でたでた、決して謙遜ではなく、本気ですよ。
こうおっしゃる方。 犬は高度の社会性を持つ=コミュニケーション能力が高い 動物です。
言葉は通じなくても、 ジェスチャーや、視線、匂いなどで相手の心理や、意志を感じ取ることが出来たりしますね。
しかし、 それを感じ取っても、 必ずしも、人が思う通りの行動で返してくれる、とは限らないんですね。
そこで、人は自分の思い通りにならない=ばか ということになっちゃうんでしょうね~。
「でも・・・服従訓練やアジりティーで飼い主さんの指示をしっかり聞いて きびきび動いている犬は知能が高いでしょ?」
・・・ どうでしょうか? これは作業性が高い、ということなんですね。
お仕事をさせると嬉々として行動するタイプの犬たちです。
代表選手は、ボーダーコリー、ジャーマンシェパード、ゴールデンレトリーバー、 ですね。
彼らのリードを持つと「おお~、どうしてそんなに素直に動くのー!」 って・・・思います。(ただ・・・問題行動はどの犬も抱えるようにはなりますけれど しかも、例外もいるかもしれない。その例外が可愛いやつだったりもする)
まあ、人が犬に何を求めるか、人側の考えで 犬の評価が決まる、ということなのでしょうか。
1/4の奇跡[DVD付き] (マキノ出版ムック) (2010/06/02) 山元加津子柳澤桂子 商品詳細を見る |
私の好きな本。
犬本ではないんですけどね。
命を考える本。
この中の山元加津子先生http://itijikurin.blog65.fc2.com/
のお話しの中に 特別支援学校での知能指数のお話が出てきます。
ちょっと考えてみましょう。
「遊園地で迷子になりました。あなたはどうしますか?」
という問いに、ある生徒は 「なってみなければわからない」 と答えたそうです。
最高ですよね。(笑) でも正解は 「係の人に聞く」 だそうです。
そういうものに正解があるんだと、何となくムカっとしちゃう私がいますが。
ステレオタイプがお利口さん。 人も犬もそういうものが求められているのですかね。 いわゆる「弱者」と言われる存在。
思う通りに行かないから、動かないから、命令を聞かないから 聞かせられないから・・・ひとくくり「ばか」とすませる・・・ そういう短気が、弱いものを制圧する方向に進むんじゃないかな。
強く出ること それで犬と接することって出来るんだけど それじゃ嫌だよね、 と思う心が、犬だけでなく、人の世も救うのではないかなぁ・・・