私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

なぜ、脚側を教えないのですか?

もう少し、脚側トレーニングを考えます。

脚側は必要ないと思っている方に、 楽しく行ってほしいと思うからです。

また、なぜトレーニングをするかの意義を認識していただきたいから。

この意義は、 呼び戻し、自信、飼い主さんのそばでの安心感につながり またそれが 興奮=パニックの覚醒につながるからです。 恐怖からの覚醒にも。

脚側歩行をを教えたい場合、 多くの方法は、物理的に前に出られない(横にもいけない)ように リードを短く持ちますね。

犬は頭をコントロールすると動きもコントロールしやすいですから ハーネスよりもカラーを使うわけです。

前に出ようとするたびに リードは上に引かれ、犬は前足が浮いた状態になりますから 前に行くことはできないのですね。

プロは手首の返しが熟練されていますので たいした力を使わずに制御できますが、普通の飼い主さんは 見ていても顔がゆがむくらい、酷い引き方をしています。

中には、チョーカーを使っているのに、犬がかなり前方を歩いているから 犬は苦しそうにあえいで、舌は色が変わっていたりします。

多くの場合は、チョーカーが首の付け根に下がっていますので 気管を圧迫して、気管を傷めるという結果に陥りやすいのです。

このような方法が脚側トレーニングだと認識されているから トレーニングが嫌いになるのではないでしょうか?

また・・・ マグネットで誘導してばかりいると、おやつで釣っている感じがして嫌だとか。

後は、小型犬の飼い主さんに多いのですが 釣りあげて移動させるか、抱っこしてしまえばすむので 脚側の必要性がないと思っているか・・・

要は、どれも飼い主さんの心構えの問題ですね。

飼い主さんとともに何かをするのが楽しければ 犬はいつでもやる気満々なのです。

そのやる気に導くための手助けをしてくれるものがおやつ、 なわけですが、 もっと大事なものは・・・? 道具ではないですよ。

それが飼い主さんの言葉がけ です。

言葉をもっともっと有効にするのが、犬が動きやすい飼い主さんの動き、 そしてマグネットのためのおやつ、ということですね。

興奮した時には、理性が働かないでしょ?

脳が働かなくって(前頭葉が) 辺縁系に支配されているので 反射的なもので犬を誘導してあげないと動けないのね。

だから繰り返しの飼い主さんの声と、反射的になるまで飼い主さんの元についてこさせる練習が 必要なんです。

トレーニングすると、自制心が強くなって、パニックに陥りにくい脳が作られる といわれていますが、 そこは動物ですからね。

パニックにならない個体はないのです。

あなたの犬がパニック、興奮状態になった時に、 どうやって我に帰してあげたいか、その希望がそのままトレーニング方法に結び付くのですよね。

あなたという存在なのか。 大きな音やリードショックでの罰なのか。

トレーニングの意味、犬を飼うことの意味、にも通じますかね。

 

Copyright © 2021 私は社会化のドッグトレーナー All rights reserved.