私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

恐怖症に対応する



はてさて・・・
どんなことしたって・・・
夏はやってきます。
いいえ、夏に限りません。
雷はいつ鳴り響くかわかりません。
また、音が苦手なわけですから、
花火も、自動車の爆音も、シャッターの音、人の怒鳴り声
工事現場の騒音・・・
すべてが苦手な子もいることでしょう。

前回、ココに対する対応がNGだとお話しました。
では、どのように対応するのか。

その前に、4月1日の記事に対する
3105さんのコメントの一部をご紹介いたします。
うちのミーコは雷とか平気で、
イビキかいて寝ています。
ワタシが子供のころから「嵐の日」って
妙にウキウキして、雷や暴風雨なんか窓越しに
眺めるのが好きなせいかもしれません。
ミーコも小さい頃から私と一緒に
雹や雷を窓越しに眺めてました。


これは、社会化のトレーニングには最高の方法です。
何より、飼い主さんが楽しんでいる、
リラックスしていることが一番大切なのです。

では・・・もうおわかりでしょうか?

雷が鳴った。
犬が驚いた。
さあ、あなたはどうする
「キャー」
と耳をふさいでその場にうずくまる?・・・最悪です。
「○○ちゃ~ん、怖くないのよ~、大丈夫、大丈夫」
と言いながらうろたえる?
これがまあ普通の対応ですよね。
でも犬の恐怖は確信的になります。
怖がっていることをあなたが肯定してくれた、
そう受け取るらしいです。
なので・・・ここからは少し難しいと言うか抵抗があると
思いますが・・・
無言が一番です。
目を合わせるのもだめ。
必死で見つめてくると思いますが、目を逸らしてください。
見つめ返すと、犬は取り乱します。
抱っこするのはOK。でも、無言でお願いします。
できれば、楽しげに。
演技力
が必要です。
犬をなでて気を紛らわそうとするよりも
何でもないんだ、怖がることはいけないよ、と伝えるために
楽しげに過ごしてください。
楽しげな素振りとは反対に
「しっかりしろよ~」
とぎゅ~っと強く抱きしめてやってください。

・・・大変ですよ~。これは。
まるで、人間を試されている気がする、
といつも思います。

で、ここまで書いてきましたが、
実際パニック症状が酷く(ヨダレをたらす、舌を巻いたようになって
パンティングする、目の焦点が定まらない、体温が急上昇するなど)
手に負えない状態の子が絶対にいるはずです。
そういう子は、ぜひ獣医さんにご相談の上
精神を安定させる薬を常備された方がいいと思います。

また、今パピーをお育ての方は、
効果音のCDも発売されていますので
そういうもので、音慣らし、または飼い主さんの対応の
練習をされるのも、万が一に備えて有効な方法だと思います。


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