7月に予定していた座学二本、無事終了しました。ひとつはボディランゲージについて。 もう一つはリードワークについて。リードワークの副題は
穏やかな負の強化のために
とつけたので、そもそも負の強化とは何ぞや?のところの理解がないと
「何言ってもやっぱり強制チックね」 と誤解される方がいるかも…と、若干心配します。とは言っても、座学では負の強化とは?から始めるので、
「ああ!」
と分かってくださった・・・はず。
ボディランゲージとリードワークはまだまだ定着しにくい、犬を尊重(=動物福祉に根差した)するしつけトレーニングの基礎になる学びです。
なぜいうことを聞かないのか? それは人が何を言ってるか分からないから。
なぜ唸ったり咬んだりするのか? それは危険だと思ったり逃げられないと思ったり自分を守りたいから。
そのように考える人ってとっても少ないのが現状なのです。
犬のボディランゲージってなんだ?
身体言語であり、情報を伝えるためのものです。 我々の話し言葉と同じもの、と考えると共感しやすいでしょうか。
座学のパワーポイントの一枚です↓
ブルースフォーグルの本の中の犬とは?のところを探すと・・・?
コミュニケーションの項に記載されています。 コミュニケーションのツールだからですね。
犬のコミュニケーションには鳴き声、臭い、ボディランゲージの三つがあります。
犬同士、ボディランゲージを見せ合いながら、平穏にやり過ごせるようになるように、 大人の犬へと、だんだん成長していきます。
が、人間が繁殖の過程でボディランゲージを読みにくい姿かたちの犬を作りだしていることで、犬同士も混乱が生じたりすることもあるでしょう。 また、適時犬語を発揮できる暮らしがなければ、犬としての正しい発達が遅れる危険性もあることでしょう。
例えばプレイバウ
ガウガウ喧嘩しているのか?と見える犬同士の行動の前に意外にこんな風にプレイバウから始まっていたりします。
動画で見直すとよくわかりますよ。
遊びだよ、分かってる?
擬人化するとこんな感じでしょうか。
しかし、人にはとっさになかなか理解できずに、 慌ててリードを引くことで、転嫁攻撃行動が生じて、せっかくの遊びが遊びでなくなることは多いものです。 まずは知識を仕入れておくことが大事ですね。
カーミングシグナル
という概念があります。
犬の小さな交渉のための言語(ボディランゲージ)と言ってもいいと思います。 最近ちびっこ柴犬くんの動画を見させてもらうことがあって、出てる出てる。ちびっこだってガンガン伝えてるんですよね。
人にはなかなか伝わらない
だから犬との間にコミュニケーションが生まれないのです。
あらら・・・。
マズルを下に向ける 目線を外す 舌べらを出し入れする まばたきをする これが小さなボディランゲージ(シグナル) ここからもう一段階強いシグナルを出し、通じないとか混乱を起こすからストレススマイル(顔の筋肉がこわばりながらパンティング)になる。 小さなシグナルに気づこう — 夏目真利子 (@charliemama418) 2019年7月11日
感情のエスカレーションを思い出されると良いですね。
— 夏目真利子 (@charliemama418) 2019年7月11日
犬の小さな言葉をどうぞ大切に!
犬のボディーランゲージ(イラストバージョン) https://t.co/U2ZWFY54bB @sunshinesmilejpさんから
— 夏目真利子 (@charliemama418) 2019年7月13日
猫のボディーランゲージのイラストで猫を知ろう! https://t.co/J4j5dss0aM @sunshinesmilejpさんから
— 夏目真利子 (@charliemama418) 2019年7月13日
尻尾の向きによる犬の感情
最近の知見では、尻尾に注目した犬の感情の研究結果があります。
右はポジティブ
左はネガティブ
と言われています。
この情報の良いところは誰でも一目瞭然なところ。 こういう簡単に見分けられるものが結果、犬を擬人化せずに彼らの本当の「気持ち」を知ることになるのでしょう。
ぜひ、注目してみてくださいね。
あ、でもね、犬ってじっと見つめられるのが苦手だからそういう時はちょっと左向きになっちゃうかもしれませんね。