私は社会化のドッグトレーナー 第3章

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

リードで合図を送ることの危険度について考える

雨降りで肌寒いですね。

天気に心身の調子が左右されるのは犬も同じです。

特に不調を抱えた犬たちは、 刺激の閾値が低くなっている(ちょっとしたことに過敏になっている)ので、 吠えや噛みの問題で悩んでいる方にとっては突発的な問題が起きやすいと思います。 気分も沈みがちになりますのでどうぞお大事にしてください。

さて、今日は当然のように行われる

リードによる犬への合図

について少し考えてみました。

リードショック リードでの合図 リードでのチェック

色々な呼び方と、またはくわえる刺激の強さがあるかと思います。

犬の首は強いので、少しくらいの刺激にはびくともしないから、その強い首への刺激で犬をコントロールする

と言うことが延々続いています。

しつけトレーニングを意識しない方の中にも、癖のようにリードを引いて犬に合図を送っていたりしませんか? かなり不快だと思います。 それでも犬はついてきてくれる、そんな動物だなぁと思います。

声での合図ではダメか?

犬とコンタクトを取るためのトレーニングなのに、声ではダメなのか?

裸の王様ではないけれど、本当に感じていることって聞きにくかったりしますね。

声でだめなら視界に入ってボディランゲージではダメか?

ということも思います。 が、なぜかリードショック。 リードショックは必要ないと言いつつ、リードで合図を送ると言いつつ、結構乱暴に引っ張ることがトレーニング、犬には必要、と 考えられていたりします。

リードは拘束のための道具になりやすい

本来はつながっていることでお互い安心を得るための道具で、 犬にとっては邪魔なものですが 信頼する人とつながっている、 そのための道具であることを日々の経験で理解することによって リードがついているから安心するようになっていくのではないでしょうか。

だから犬を見ると吠えるんですよね。安心して吠える(!?)わけです。 (これについては吠えのお話の時に)

相手も自分もリードがついていなかったら、吠えたら追いかけられて攻撃をされる「かも」しれないので、不躾な行動(=この場合相手に吠えかかる)はできない、ものです。 犬もちゃんとわかってるんですよ。

なのに、 人間が不甲斐ないから人間を差し置いて吠えている、 という考え方をするから 方法がこじれて行きます。 また関係もこじれます。

首を絞められることで舌骨が折れる?

というショッキングな記事を見つけました。 以前見つけたのですが、犬の世界はリードショックが当然なので あまり話題にさせてくれませんね。

なので飼い主が自衛しなくてはならない、そんな世界があります。

健康に長生きしてほしいと願っているのに、しつけだからトレーニングだからと言って 健康を損なうことがあっていいのか? とみんなで考えなくては。

犬の健康を願う

からこそのしつけだったりするのに、一生懸命訓練して心身がボロボロ・・・。 そんな悲しいことはあってはならないです。

なかなか立ち止まって足元を見つめることは面倒だし、ちょっと怖かったりするけれど、 せっかく迎えた犬と、楽しむために迎えた犬、ひょっとしたらたまたま迎えてしまったのかもしれないけれど せっかく迎えたんだから楽しみたいじゃないですか?

だからより良い方法に出会うために学びの道も悪くないと思います。

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