私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

良い訓練って何だろう?

今日はチャーリーオンラインドッグスクールの本日の記事を転載しました。

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おはようございます。
生暖かいというか暖かくもないか、冬だから・・・。雨になる予報ですね。
今日で11月も終わり。今年もあと1ヶ月かぁ。早いですね。
昨日はけやきまで、生涯学習センターでNPOの部会でした。その帰りに、近くの動物病院に1月の連続講座のチラシを持って行き、貼っていただけないかお願いしました。
快く貼っていただけてルンルン気分で帰ってきました。
少ししつけのお話しなんかしたりして。
しつけの定義が色々なので、求めるしつけも違って来て、犬にどうなってほしいのかも違って来たり、どういう暮らしをしたいのかによっても求めるものが違って、本当に難しいなと思います。
おまけに
「犬のことなんかにかまけている時間は…云々」
という声が聞こえてきますから、犬を飼っている人もいない人もそう思う人の割合がきっと少なくないから、しつけを変えて行きたいという思いも難航するわけです。
プロですら、一旦学んだものだけで済ましている現状があるので、意識が高く実践したい飼い主さんのニーズには合わない現状が多いのではないでしょうか。
昨日ある相談者の方が参考にしていたというブログ記事を見ていて、その人の先生である方のセリフ
「飼い主さんが変われなんていうけれど、飼い主はみんないい人。飼い主が変わらなくても犬が変わるのが良い訓練。」
って・・・。書いてあった。
皆さんどう思いますか?
そうかも・・・。
犬を預けて変えてもらえば私は楽、なんだ。
とか。
預けるのは怖いけど、きっと直してもらったら犬は変わるんだろうな、楽かも。
という気持ち、少しでもありますか?

少しでもあると、動画の説明をする必要はなくなってきます。
さくらちゃんが途中何度も見上げますよね?
その時私はニュートラルな表情でいるようにしています。なぜなら?
犬は私たちの表情からいろいろ読み取ろうとするから。
怒った顔をしていれば、余計にその場が怖くなる・・・でしょう?
犬の感情は人間と変わらないという研究結果が出てきている。それを知ったら、上記の「良い訓練」はできません。
犬の「いわゆる良い訓練」というのは、負の強化による訓練です。
たとえば唸ったりすると脱力するまでリードショックかけたり吊り上げたりする。そのシチュエーションで唸りや咬みなどの反抗的な行動がなくなるまで延々「良い訓練」のアイテムである「犬にとって嫌なこと」をして、こちらの思い通りになったらその嫌なことを引き下げて褒める。犬は人間の思いを汲んでよい行動をとるようにする。思いを汲むというのは嫌な行動を避けたいから。
良い行動をすれば嫌なことが無くなるから。
これが「いわゆる良い訓練」の中味です。
飼い主にはやり通せないので、だから預けるんですよ。
今は昭和の時代ではないので、そんな時代錯誤の訓練を「良い訓練」と言っていてはおかしいけれど、実は犬の世界は昭和を引きずったままなんですね。
飼い主さんも、こういう面倒なリードワークなんてどうでも良いから、すぐに何とかなる方法を求める方が多くて、だからしつけの勉強をしたい人は探すのが難しいくらい。
28日の投稿の
「飼い主が主観的体験に配慮する様になれば、犬の扱い方に小さな革命を起こせるのではないか」
これをもっと簡単な言葉で言い表すと
「飼い主が犬が嫌だ、怖い、やめて、うれしい、というような気持ちを配慮できれば、犬の扱いに小さな革命を起こせるのではないか」
ということなのです。
心を感情を思いやれないだろうか?ということ。犬と闘うのを良い訓練と信じている方にはなかなか届かない思いではありますね。

リードを線ではなく面で扱う。背骨から壁が立ち上がっていると想像してリードを扱うことで、乱暴なリードの扱いは出来なくなります。リードワークから小さな革命を起こしたいと思ってはいますが、そこもなかなか理解者を増やすには至っていない、そんな現状です。

では今日もよろしくお願いいたします!

 

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↑は来年1月のキャンパスおだわらの連続講座です。引き続き企画して行きたいと思っていますので周知のためにお知らせして行きます。

 

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