私は社会化のドッグトレーナー 第3章

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

犬はいつも正しい(2014-07-18過去記事です)

くる天ブログ=オンラインドッグトレーニングの記事ですね。2015-11-26

犬の成長過程

新生子期(生後28日目)

:感覚器の発達 3~7週目(社会化前期):犬語を学ぶ時期(特に咬みつきの抑制が行われる時期)ボディランゲージがはっきりしてくる

・人間に興味が出てくる

狩猟欲の芽生え(行動に現れる)

7~12週目(社会化中期

攻撃的な行動が徐々に出始める

人は優しく接し、良い経験をたくさん積ませることが大切 比較的扱いやすい時期。問題と思える行動も出てこない時期

13~16週(社会化後期)

:ホルモンにより大人びてくる。

戒心が出てきて故に脅えやすくなる。脅えから怒りやすさも出てくる。

攻撃的な行動を攻撃と受け止めないことが大切。 新しいものに脅えているわけですので、叱らない、は当然のこと。

この理解の仕方と受け止めが信頼関係の基礎である。 このころにしつけと称して犬に行われることが、犬に防衛欲(心)を抱かせることが往々にしてあります。甘噛み、トイレ、要求吠えなど

8~10か月 いわゆる思春期

・ボディランゲージが実力以上のものになりがちで自分の力を試したい気持ちが出てくる。

20か月くらい、個体差がありもっと長く続くケースもある 精神的に不安定なので、訓練などはNG 。

家庭内で根気よくマナーを教える。

11か月~17か月

 心身の成長が著しい

独立心が芽生え飼い主を頼ろうとしなくなる。仔犬時代の終わり。

犬の成長過程を学ぶ意義

犬の成長過程については、必ずお話ししています。その理由については・・・? どうしてでしょうか?

犬の健やかな成長と、われわれ人間との共生を願って しつけ を行います。

しつけという言葉自体に、嫌悪刺激並みに条件づけられている方が多いかなと思いますが 私はしつけは、縫い物のしつけを連想して折り合いがつきぴったり重なり、素敵な衣装になっていく大切な過程なのかなと思いますので、しつけという言葉には悪い気持ちは抱きません。

違う言葉がないので伝わりやすい言葉を選んでいる、くらいの感覚ですね。 しつけを嫌う方と、しつけに躍起になる方と。

それでも犬が成長するれて人間にとって問題だと思う行動を目の当りにすれば、心穏やかではいられないと思います。

成長は変化で、犬としての成長なので人間にとってうれしいことばかりではありません

吠えだした 唸った など。 引っ張って元気良く歩く、というのも、まあ成長といえば成長。足の機能が正常に働き始めたということでもあります。

吠えだしたのは 吠えて伝えたいことができた、警戒するものに気がついた 唸ったのは、自分を主張できるようになった、犬的に正しい言葉を発した、 といえます。

ただし、一緒に暮らす人間が、問題だと思えば問題ですから、こうしてほしい、という形にしつけていくわけですね。

マッチさせていくわけです。

マッチさせる環境をまず整えなければ、と、素敵な飼い主さんならまずそこに気がつかれると思います。 反対に言うと 乱暴な飼い主さんにマッチさせようとするから、さらに反発をするわけでしょうね。

犬はもともとスルーしたい、平和主義者だから。

上記の成長過程を見てください。

太字赤で色を付けたところは、サラ~っと読むと通り過ぎてしまいそうですが・・・。

引っかかって、ん?って考えていただきたい箇所です。

 

成長=できるようになること という発想が強くないですか? 成長=種としての成長 という観念はありますか?

 

犬としての成長は人間にって嬉しいことばかりではない

犬としての成長は人間にって嬉しいことばかりではないんだよ、と 簡単に言うとそういうことです。 だから、しつけなくてもいいわけではないし、しつけというのは犬らしさを奪うものであってはならない、わけですね。 犬はいつも正しいのです。

彼らにとっての正しさと、その環境の関わり合いの中での正しさで生きています。 もちろん私たちもそうなのです。 だから、 何がそのようにさせているのだろうか? の・・・『何』 の部分を知るための成長過程で、だから仕方がないよね、といい意味で開き直り、 そしてしつけていく。

すべてトータルで行う正しさを我々はすでに知っていますから、ゆるゆる過ぎてルールなし、と揶揄する人たちとは 立ち位置が違う。

そう思って、あまり人の目や言うことを気にしすぎることなく取り組んでいただきたいです。

 

学び続けましょう

その時、SOSを出せる、支えてくれる場所を確保していただきたくて 皆さんにもっともっと学んでそういう場所になっていただきたくて、お伝えし続けているんですね。 いつまで経っても苦しいですよ。

私も新しい問題の前には苦しい。苦しくないように学ぶのではなくて、問題に立ち向かえるように学ぶわけですね。

すると、問題が現れても、一瞬ひるむけど、腹をくくれますよ。 やるしかない。犬とともに成長するしかない、そう思います。

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