私は社会化のドッグトレーナー 第3章

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

そのムキ顔は本当に優位か?理解できていますか?

 福井お散歩トレーニングが明日に迫ってきました。 大阪と名古屋から素敵な仲間がエントリーしてくださってとても賑やかになりそうで楽しみで仕方がありません。 さて、↑のFacebookのリンク先ですが、1月に開設した続編ブログをFacebookのページ機能を使って続けていくことにしました。ブログ以上に匿名性が(書き手読み手共に)ない状態での運営を目指します。
学校としてのこちらの心構えを高めるためと読み手の皆さんの気持ちをそれなりに(架空の存在ではないわけです)保っていただきたいという気持ちを込めています。
おそらくブログよりもいろいろな意識の方に届きやすいのではないか?また専門家の方とかベテランの方とかに届きやすい、はず。

 

社会化は一生涯可能、とブログを始めた時にタイトル下に入れた時、そして今でも。「社会化を誤解させるようなことを言って飼い主を惑わす」的な発言が聞こえてくるものです。社会化というのは脳の作業です。脳の発達はシナプスの連合によって一生涯続... Posted by 私は社会化のドッグトレーナー on 2015年4月10日

そう思いますので。 Facebookのつながりは侮れないですね・・・。

 

今年もネモフィラの季節が。ココも元気に冬を越せました。今年13歳です。 ということでお題に移って行きます。

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攻撃性の表情ですね。

これをお話しするのは・・・。 ある訓練所に入れられている和犬さんが、私的にどう見ても優位の攻撃性を示しているようには見えないのに まれにみる優位性と1年以上も預かり訓練をされている様子に疑問を感じたからです。

優位、支配と受け取り方が違いそれを真に受けているわけで。あ~、自分で学ばなければ犬は誤解され続けてしまうんだなと心が痛んだものですから。

無知は罪です。

命がかかっています。犬だから申し開きができないんですよ。犬の代弁ができる人、もっと増えてもらわなくては・・・。

 

さて、この写真。 どちらが優位的、支配的な表情かわかりますか? はい、左の写真ですね。

では、上の写真のムキ顔を飼い主に対してする犬って見たことありますか? お宅のワンコさん攻撃的になる時、どちらの表情をしていますか? 犬に慣れていない人が犬に咬まれたり唸られたりするとき「怖い」と感じますが、慣れていても怖いと感じますけど^^; 実は上の写真のような表情をする犬って、めったに咬みませんよね。

咬む必要がないし、人間に対して優位な行動をとる必要は日常生活中においてあまりない、はずです。

もしあるとしたら、犬を犬として扱わない飼育で、話し出せば長くなります^^;;; 攻撃性は保定と接し方のカテゴリーにそのあたりのことを書いてますので復習していただきたいです。

多くの犬は右のような表情をしているはずです。

 

左が 「いやなの、攻撃するつもりはないからほっといてほしいの」 的な気持ちが大きくて追い詰められている表情ですね。争いを避けたい気持ち一杯です。

でもそれを理解されずに叱られたり距離を詰められたとき右のように頭を下げて 「それ以上構うと攻撃するよ」 と・・・唸りが強く出るでしょう。

歯がたくさん出ているけれど、怯えているのは右の方。 耳が後ろに下がっているのでも区別できるかと思います。 こういう表情の犬が追い詰められたとき、咬みの程度はひどいのは想像に難くないはずです。破れかぶれ感を伴っていますので。

一方、上の優位的な表情の犬が咬むとしたら社会的な制裁なはずですから穴が開く程度です。が人が手を引いたりパニックになれば傷は大きくなるのは当然です。

破れかぶれ感を伴っている犬は頭をふったり何度も咬みついたりします。 ただ、多くの人が犬を犬として扱いきれていないものですから変に支配的な咬みで人間に挑む、そういうケースも出てきていると思いますので、どちらにしても叱らない。

ボディランゲージで犬を圧倒する接し方が必要ではないかなぁと思います。 闇雲に攻撃する態度は非常に犬的になっていないわけです。 だからそういう犬を教育するためには、犬的に正しいふるまいをして圧倒すべきなんですね。 ここのところ分かりだすと、犬との付き合いが面白くて仕方がなくなると思うのですけどね~。

あ、我が家のココですが猫に対しては上の優位性の顔をしょっちゅうしてますよ。人間にはしません。

もちろん右の写真の攻撃的な表情をさせてしまうことは一回もありません。 穏やかですが難しい面を持っていますので扱いを間違えれば咬みの出る犬なんだろうなぁとは思いますけどね。

チャーリーパパはココが来た当初ガムを無造作に取ろうとして社会的な咬みをお見舞いされていましたもん。(笑)

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