横浜座学終了しました。
かいつまんで^^;言ってしまうと、 「そこどいてほしい」 時・・・ わが家だったら無言または 「どいてね~」 で犬や猫を押して動かします。 すると次から何も言わなくてもどいてくれるようになります。 どいてくれないこともありますが(笑)
そういう時、わざわざ犬にどいてもらって報酬を渡す必要もないし どいてくれなかったら罰を与える必要もない、わけです。
そうではないですか?
・・・ 何となくそんな感じがします。
その上で、適切な行動を関連付け学習などで教えて行けばいいと思います。
では昨日のハンドアウトをご紹介しますね。
ムツゴロウさんの記事はリンクで示します。子犬のへやについてもリンクします。
参考図書
をご紹介しましたがAmazonのページをリンクします。
以上二冊です。
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テーマ保定と接し方、噛まれないための予防、接し方、矯正(2)
攻撃性について 犬たちの自由意思、ただ・・・ストレスのコップにストレスが満タンになっている時の自由意思を支える認知は歪んでいるのですよね。
だからまずはそこを直すことが大事。(2014,6,07)
定位反応 2014年11月30日
名前を呼んでおやつの可能性
https://nutmegdiary.net/2014/11/30/2014-11-30-214809/
第2バージョンでハズバンダリートレーニングのやり方について ブラッシングをたとえにお話ししました。
名前を呼んでおやつ第2バージョンは、 名前を呼んで間を空けます。間の開け方はどんどん長くできると良いですね。
ただし、名前への集中が切れるそぶりが見えたらすぐにおやつまたは好子を与えます。 名前を呼ばれたら良いことがあると期待の感情が起こる、探求のスイッチが入る、ワクワクする。 その間の間に、ブラシをさっと体に当てて、好子を与える前に=ブラシを気にする定位反応を起こす前に、ブラシを引き上げます、そしておやつ(他、褒め言葉などの好子でも良いでしょう)
ワクワク感は怒りと拮抗していますので=怒りを抑制しますのでブラシを嫌がることが避けられるわけですね。
ブラシを気にする定位反応というのは、それまでの行動をやめて目新しいものを見る、という反応です。
気にするということですね。気にならなければいいのですね。 だから名前を呼ばれてワクワクしているときに少しの刺激を与えてそれをだんだん長くしていけばいい、ということになります。
定位反応の段階を超えて無理をすると、次受け入れてくれない、そういう警戒心の強い個体が問題が大きくなってしまうわけで、苦労しない犬は定位反応を起こしにくいわけですから、「うちの子は平気よ~」ってことになるわけです。
というように、名前を呼んでおやつ、古典的条件づけはいろんな可能性を持ってます。
簡単な誰にでもできる方法ですよね。 犬たちにとってうれしいものは、嬉しいことが起きる前触れを知らせるものです。
2015年1月26日保定と接し方
https://nutmegdiary.net/2015/01/26/2015-01-26-171856/
以前TVでムツゴロウさんが出演されていた時に、犬にオスワリをさせる時お尻のところをそっと地面に向かって触って座らせたんですね。
その時アナウンサーが 「犬にさわっても良いんですか?」 ってびっくりして聞いていました。近代的なトレーニングが犬の体に触れないということで、犬に強制力を使わないと教えていることから来ている言葉だと思います。
ただ・・・ 一般飼い主さんたちが毎日犬と暮らすうえで、触らないで教えるということは実際的ではないし、犬が具合が悪い時不安な時など抱っこされることに余所余所しい犬が増えているね、ということを感じてます。
私の犬との原点はそっと触れる感じで犬と心を通わす、ということ。 それがトレーニングの原点でもあるので、強制的にならないことをクローズアップすべきで、触らないことをクローズアップしてしまう視点はどうなんでしょうかね?
特に家庭犬にとって、と・・・思うわけです。
トレーニング的には良いけど、暮らしやすい犬かな?暮らしやすいことがその犬にとっての喜びではないかな?
犬に上手に触れられる人が犬の信頼を勝ち得ると思ってます。 うまく行かない方と中島先生のやり方で一番違う点はどこでしょうか?とお聞きしました。
ポイントはブラシを持つ手とは反対の手、にあります。 ブラシや爪切りをもってさあ今からやろうか、という場合、定位反応を犬に起こさせやすいです。
定位反応というのは↓
生体は,その外部に何らかの刺激が呈示されると,そちらの方向に注意?を向けるような行動をとる。このような反応?を定位反応または定位反射?(orienting_ reflex)とよぶ。 パヴロフが条件反射の形成時に新奇刺激を与えられたイヌがそちらに注意?を移してしまう現象に対して名づけたとされる。日本では最初は,「おや何だ反射」と言われていたという。なお,この反応は,個体外部の刺激の取り込みを促進するという適応的な機能を有しているとされる。元の言葉(「反射」)からわかるように,生体に生じる反応は行動指標に限らず,呼吸や心拍,眼瞼運動など生理的な指標もその中に含まれる。
うまく気をそらす、という行動がさり気なくできる人と、怖がってしまってついつい余計に集中させて犬と一緒に怖がってしまうということは良くある失敗例ですよね。 後は体に密着させるということも大切ですね。すっと犬の懐に入り込む感じの。 うまくできる人のコツを体得するためにも、犬ともっと触れ合おうよということをお勧めしています。嫌がる犬を触ることはストレスになるから触らない、って・・・。そうじゃないと思いますよ。なぜ嫌がるのかをもっと突き詰めて考えなくては。
子犬のへや 攻撃行動
http://www.koinuno-heya.com/shitsuke/kougeki.html
咬みつきを考える上でのいろいろなポイント
●犬が咬む理由
*1 犬同士の咬みつき 犬同士の争いのケース 1怖がり、自信過剰 2不安 3犬種(攻撃性を強められた犬種) 4お気に入りを争う 5集団化(弱い者いじめ) 自分の犬がどういう気質を持っているのかを把握することが大切。
*2 自分の身を守る 人間の見方、常識からは身を守る?これが?と思うようなものも、犬にとっては守る状況である、ということに考えを及ばさなくてはいけない、です。
気質の差、飼い主とのマッチングなど。
追い詰められたとき、犬の行動に現れる3つのF ・Flight・・・逃げる。距離を取るために自分が飛び退く、相手から遠ざかる (リードのフラストレーションに注意) ・Freeze・・・固まる。体全体がこわばって頭を下げ腰は引ける。防御の態勢。極度の恐怖 ・Fight・・・攻撃する。逃げたり固まったり、それでも追い詰められたりすると採取的には攻撃に転じる。
犬によっては学習して、有利な方法を取る。
逃げたり固まったり穏便に行動をとれない犬は最初から攻撃に入るというケースもある。 犬が安心する近づかせ方、近づき方。 立っていた方がいいのか、座った方がいいのか。
*3 自分が考える「お気に入り」を守る 犬自身が考える「お気に入り」ということに注意。 飼い主が慌てて大騒ぎすることで、「お気に入り」にしてしまうこともある。=拾い食い 食器、ガム、骨、おもちゃ、寝ている場所、自分のサークル、自分のテリトリー いろいろな理由が絡んで複雑になっている、ということで「咬んだ」ということの原因は一つではないことの方が多い。
●社会化不足と咬みつき
犬の成長過程 1週目:新生児期 2週目~3週目:移行期(五感が発達) 3週目~7週目:社会化前期(母犬兄弟犬との遊び、ふれあい、教育によって抑制を学ぶ) 8~14週:社会化後期 14~16週:社会化の完成期 社会化の不足、ということが言われ、一生懸命に社会化と言われるものにがんばった結果にもかかわらず、咬む犬が多いのはどうしてだろうか?社会化が違う?方法が違う?
●甘噛みと本気咬みの関係など
犬の社会では、相手を傷つけないように争いことを収めるというのが基本。争いに発展しないようにカーミングシグナルが発達している。が、現に、傷つけてしまいがち、そういう行動をすぐ起こす犬がいるのはどういう理由だろうか? 甘噛みの時期に抑制を学ばなかった、ということが大きいのだろうか。 甘噛みをほおっておくと将来本気咬みになる、と言われるのは? 犬同士咬みつくが毛があるので大きな傷になったりしないけれど、穴はあくし、耳などは傷つきやすい。マズルも傷つきやすい。 犬同士でもけがは付き物である、甘噛みと言っても。 要は、犬が咬むという行動に対してのメリットを与えないように気をつける。 心穏やかに成長させられれば、次第に咬みたいとも思わなくなる、はず。
●犬種による差はあるか?
咬むのも犬語ですから、プリミティブな犬種と言われる犬種では同族、に対しても歯を使いやすい傾向がある、と思う。 人が、自分の意図しないことを無理強いすることがあれば、犬語でやめてと表現する、それが咬み。 が、その前に色々なシグナルは出ているはず。
●支配性理論
●突発的な咬み、病気などを疑う
●咬みつきのスイッチ
●学習による咬みを考える
●「叱り(罰)」による副作用
●咬みつきの予防、マネージメントという考え方・口輪やエリザベスカラー、装着に慣らす
●甘噛みの対処法
●様々なシーンでの咬みつき
*食事がらみ *散歩がらみ *遊びや日常 *寝ているとき、くつろいでいるとき *他人を咬む 犬のボディランゲージ 攻撃性について犬のボディランゲージを見る時のポイントは? 口元 •パンティング •あくびをする •舌をペロッと出す ・口をぺちゃぺちゃする •前足を舐める •リードを噛む、周りのものを噛む、空噛みする •口・マズルを膨らます ・吠える、唸る
ボディランゲージ
耳と尻尾もわかりやすい
耳:通常はぴんと上に向かっている。たれ耳の犬は耳の付け根が立っていない 警戒から威嚇→耳が前に倒される 不安や恐怖→耳は後ろに倒される 耳と耳の間の広さで喜んでいるのか(リラックス)、緊張、興奮、集中しているのかの違いが分かる
尻尾:不安を感じると尻尾は下がる傾向にある。足の間に挟まれる、お腹につくくらいしまわれる。 普段のリラックスした状態を覚えておきましょう。 真上に一直線に立つ→優位性を表すこともある・楽しい、興味深い おや?と興味を示した時水平にピンとする カーミングシグナル 「落ち着こうよ」の合図 争いを避けるシグナル
2010-05-22 16:29:19 ♯26 Kさんへ 噛む柴犬について
http://ameblo.jp/mutsugoroanimalkingdom/entry-10541821699.html
♯31
子犬が噛み癖?
姫宮さんへの返信
http://ameblo.jp/mutsugoroanimalkingdom/entry-10564162513.html
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犬を尊重するということは
犬の自由意思を尊重するということ。ただし、認知の歪みが犬の自由意思を台無しにしてしまっていることが多い=問題行動 わけです。
認知はどうして歪むのか? 多くはストレスコップにストレッサーが満タンになりガス抜きできずにあふれ出てしまっているから落ち着いて自分が距離を取ることを選択できずに、逃げる・距離を取るべき時に攻撃的な行動を選択してしまう、のです。
飼い主の慌てた行動が犬の警戒心防衛心を煽るということも認知を歪ませる大きな原因かと思います。
行動を変化させるのに動物は学習することによって変化させて行きますが 学習には条件づけ学習と社会的学習があります。
条件づけは学習理論と言われトレーニングでは必須ですが、社会的な学習は人間においてもまだ研究されていない分野なのかなと思います。 犬と人との共通点は、社会的学習能力に優れていること。
私は猫は犬以上に優れているのでは?と考えています。だから猫は関連付け条件づけしなくても見て自分の得かどうか判断できるのではないかな。と考えているんですけ
ど・・・。
犬は行動するのは報酬が欲しいのか? そうではないと思います。
そういうこともあるのでしょう。
共感したい、理解されたい理解したい、そう考える動物だから人間の友達としていつも寄り添っているのでしょう。
そういう動物なのに、人間の方がメリットデメリット、または報酬、強化と。犬に教えなくても良い駆け引きを教えてしまっている家庭のマナーに、と・・・。 思うのですね。
だからもともと上手に犬と付き合える人が迷う状況もあるし、犬とうまくつきあえない人が犬を操作しすぎて犬の最も優れたものを引き出せなかったり・・・。
何だか息苦しいぞ、ということの正体がだんだん見えてきたような気がします。 これからまだまだ学び続けて、私はこう思う、ということを皆さんに提示し続けて行きたいです。
皆さんもぞどうぞ楽しい学びを続けていただきたいと思います。