アドバイザーコースですが4月から始まる第2期の募集は来年2月から行います。 第1期の方がた、どうぞマイペースで課題に取り組んでください。 アドバイスするとき、私がアドバイザーの皆さんに期待するもの、求めるものがどんなことなのか? ブログをお読みの方また実際に会ってお話しした方にはとてもよく分かると思いますが ○○にはどうしましょうか? と聞かれたときに 「その場合は○○しましょう」 という答えはない、という基本姿勢を持っていてください、ということです。
ということは?アドバイザーコースで何を学ぶかというと?アドバイスのマニュアルを学ぶのではなく どうしたら犬を取り巻く環境を整えることができるだろうか?ということで、飼い主さんの知識のレベルアップを助けてあげていただくような、アドバイスができる基礎力=知識を身につけていただきたいのです。
その他一旦身についた支配性理論に基づく考えを一掃する必要があるのかなと思います。
甘噛みするんですけど 吠えるんですけど 答は出ますか?一発で出るとしたらそれは相当怪しいものではないでしょうか?
NO!と大きな犬が怯むような声で一喝してください、と。たとえばそう言われたら、行うに迷いはないですが 人間の理性に迷いが生じるはずなので、それをサポートするためには答はすぐに出ないはずです。
そうやって深く考えるのが私流です。 深く考えたくない方は来ないので・・・。^^; というぶつくさぼやいていますが、お題のカーミングシグナルについて書いていきますね。
その前に、覚え書きとしてこれをあげておきます。
子犬のへやというサイトの中の
「しつけの実践 犬のボディコントロールを実践するに当たっては、以下の10ステップに沿って行います。ここで行っているのは、「人の手で触られる」という刺激と快をリンクする古典的条件付け、および、「抵抗せずじっとしている」という行動と快とをリンクするオペラント条件付けです。全てのステップで触る→じっとしている→ごほうびという手順を流れるように行ってください。」 という記述・・・。ボディコントロールの項目なのですが、いわゆるハズバンダリートレーニングですね。 ただ、○○している状態というのは行動ではないのでそういう点からオペラント行動ではなくて、ということはオペラント条件づけとはいえなくて、論理は破たんしてしまうのでそこから行動を置き換えてその行動をさせるという余分なことをさせてせっかく落ち着いているのにわざわざ行動によって状態を壊す、ことが本当の落ち着きに導けない理由ではないかと。
オペラント行動でない状態をわざわざ何かさせて思いこみを作らせる原因は?
学習理論をわざわざ使う必要はないのでは?
じっとしている状態に二次強化子またはカーミングシグナル等の提示が好ましいのでは?と・・・ 思いますが、どうでしょうか?
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テゥーリッド・ルーガスさんのこちら、定番ですね。
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カーミングシグナルもこういうシグナルはこう、というような一つの答えが出てくるわけではありません。
ある程度パターンはあっても、状況に応じて意味、は違っているはずです。
なぜならば感情がボディランゲージに現れたもの、とされているものだからです。
カーミングシグナルは カーム(=calm)=鎮める・落ち着く と シグナル(=signal) が合わさったものですので、鎮める信号(合図)落ち着くための合図、ということですね。
これが自分に向けてのものであれば自分自身のストレスを緩和しようとするボディランゲージであるし、 それが他に向けられていればシグナルであるわけだから、緊張状態を緩和しようよ、してほしい というお願いである、と受け取れると思います。
カーミングシグナルはいまだ研究がつづけられている犬の行動心理学、とされています。
私たちが見過ごしているかもしれない、このシグナルについて注意深く観察するようにしていくと 意外にたくましく犬たちは相手とかかわりを持っていることに気づきますね。
知らないのは人間の方、だったりしますから、そういう意味でもストレスを与えてお願いに応じない自分 を見つめ直すきっかけにもなるのかなと思います。
相手からのカーミングシグナルに応じる犬たちを見ていると、やはり生得的に備わっているんだな と感じます。
また人間にアイコンタクトをした場面のようなカーミングシグナルではないものも、そっぽを向くという形が 周りの犬の感情を鎮めたり、同じ行動をとるように促されたり…そういう点からもかなりフレキシブルな犬たちの行動に感動を覚えたりします。
この場面も微妙な面白さがあると思うのですがいかがですか?
黒柴のこたろー君がそっぽを向いたから手前ののこちゃんが反応したのか、パパさんが間に入る形になったから二頭が遮られる形になって距離を取ったのか?
言えるのは、形が揃っていると反応する、ということですね。 気持ちが伝わる、ということではないです。
(緊張も、気持ちが伝わるというより匂いといつもと違う動作、呼吸の速さなどが影響して来ますので まずはそういうことをん整えてみたいですね)
もっと五感の部分で犬とコミュニケーションしてみたいですね。
見えない気持ちの在り方などに思い煩うことのない方が暮らしいやすいと思います。お互いに。