名前を呼んでおやつ
(名前)⇔(おやつ)
犬にとってもともと意味のない刺激(言葉)に良い意味をつける対提示のネーミングで、 クリッカートレーニングの ワンクリック→ワントリーツ のチャージングと同じ理屈です。
ポジティブな古典的条件づけと言ってもいいと思います。
名前が良い刺激になるし、名前の後に良いことが起きるということもできるし、それは 名前は契約、ということであると言えるかなと思います。
架け橋ですね。
きっと良いことがある。
上記の名前を呼んでおやつは 犬に行動を求めません。
名前を呼んでアイコンタクトしておやつでもなければ名前を呼んだら来てもらうことでもないです。
名前の後に良いことを与える。 言いかえれば、犬は受動的です。
これが第1バージョン。
第2バージョンは 名前を呼んでワンテンポ間を置きます。
すると? おやつをもらうために座るかもしれません。 ただし、名前を呼んでおやつは 名前を呼んで良いこね、のこともあるし、名前を呼んで犬にとってうれしいことを提示されることも全部含みます いつもいつも座ってお利口さんなのですが、ここでは特定の行動をしてもらう(強化する)ことを目的としていませんので 第2バージョンもやはり飼い主側の働きかけを学んでいただくもので 特定の行動を起こさせないように間を作ってほしいのです。
座ってしまったら動かすためにこちらが少し動くとか。 名前を呼ばれたらいろいろな行動をしていても、何も行動していなくても 能動的受動的関係なく、良いことがあると名前は良い刺激であると約束します。
落ち着いている状態に名前を呼ぶとよりリラックスするそういう刺激にもなるかなと思いますし 名前を呼ばれたら何かする?というワクワク感も生まれる。
何をしていても何もしなくても肯定できるか?という我々へのためし的なものであると
自戒しています。
そして第3バージョン。 名前を呼んでこちらが動きます。
来させたいわけではないのです。きっとついてくるはずです。
なぜなら、約束だから。
何か良いことあるよね?と犬が聞きに来るはずです。
(ただし、散トレのデモのようにいろいろな刺激の中ではなかなか難しいことも多いと思いますので 来てくれなかったら、こちらから行けばいい、と思います。決まりはないです)
名前を付けたその時私たちはその命をかわいがる、命を全うさせる決意をこめた、かと思います。 約束なんですよね。
だからそういう思いを忘れないためにも、犬たちが喜ぶことには必ず名前を言いながら、ということを。 これはこちら側の接し方の基本を整えるということにもなるかなと思いますので 簡単なようでも繰り返し復習してみてください。