私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

良い人と条件づけられる

おはようございます。

今日も涼しいですが、二日ばかり暑い日が続きましたね。

気温の変化が大きくて 体調管理も大変かなと思いますが、風邪引かれていませんか?

 

 

FBでもご紹介した雑魚寝^^;風景。

チャーリーが亡くなってからのピリピリ感から、ココちゃん、ニャンコたちを寄せ付けない厳しさも ようやく薄れてきたかなぁというこの頃です。 ちび太にちょっかいをかけたりするいつもの様子が出てきました。

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自然に条件づけられます

http://charlie1210.blog113.fc2.com/blog-entry-3312.html からの続きです。

二次強化子が何か? 大体というか、よく理解していただけましたか?

では、次に犬たちにとって飼い主が大好きな存在であるとします(=強化子・好子であるとしますね)

その時 あなたという存在は、一次強化子でしょうか? 二次強化子でしょうか? 答は? 飼い主はみんな二次強化子(好子)です。(中には二次的な嫌子になってしまったケースも残念ながらありますよね)

これ、多くの方には盲点ではないかなと思います。

ちょっと立ち止まって考えることもなければ 「そうだよね!」 と気づくこともない、そういう些細なこと、でも大切なこと。

条件づけられて良いものになっていくのですから 毎日、良い条件づけ(対提示ですね、(飼い主)と(良いこと)を提示していく作業)をしていかなくてはなりません。

普通に優しく接していれば犬にとってはすぐに あなたは良い人、好きな人、心地の良い人 と条件づけられるはずですが、しつけに夢中になってしかも トイレや甘噛みのしつけで犬に強すぎる叱責で、あなたという存在は怖い人、嫌な人に 条件づけられてしまっていないでしょうか?

「しょうがないわよ、しつけなくてはいけないのだから」 って・・・?

いいえ、悪く条件づけられるようなしつけ方が間違いなのです。 甘噛みが酷い、としますね。 それを相談したとしましょう。

するとこんなアドバイスが来たら? 「甘噛みを許しておくと、将来咬む犬になる。今しっかり対処しましょう」 って。 しっかり対処する これについてのとらえ方はいろいろだと思いますが、多くの方は 叱らなければいけない と考えるのではないでしょうか? しっかり対処とは 動物福祉に則って、犬の心を育てるつもりでしっかりとして正しい対処法で対処する でなければいけないはずですね。

ただ、動物福祉に則るということのデメリットは、人間側の勉強を強いられるということ、知らなければいけないことがたくさんありますから、それについての学びに時間がかかる方はかかると思います。 犬に優しい方法は時間がかかる。

と言いやすい、言われやすいかと思いますが、そういうさらっとした言葉もよく吟味しないと、聞いている方は誤解をします。

結果に時間がかかるのではなく、 自分が学ぶことに時間がかかるのですね。 結果に時間がかかると思いたい方は方法が悪い、と暗に示しています。

自分に時間がかかるということを認めるのは厳しいかもしれませんが、犬に優しい方法はその場でその瞬間に結果が出ます。 そしてその結果の連続を毎日繰り返すことで、トータルとしての優しい飼育が完成していくのだと思います。

まずはあなたが良い人と(二次強化子・好子的な存在)条件づけられるということが 何よりもまず最初に位置づけられなくてはいけないのです。

犬にとって礼儀ある態度で(ボディランゲージで)対することができるか 辛抱強く、悪さをかわしつつ、正しい方法に導くことができるか。

という接し方で犬はあなたのことが信用できると思うはずです。信用できる人には 甘えたり、わがままいったりする(できる)ので、時に人間から見た問題も起きやすい関係ではあるかと思いますが 心の港である人間は、その命の存在をすべて受けとめる大きさと深さを兼ねそろえているはずです。

どうぞ、こういう考え方で犬を愛してあげていただきたいと思います。

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