私は社会化のドッグトレーナー 第3章

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

犬のために良い人になりたい

横浜座学終了しまして、一日おいて(今日ですね)明日は名古屋です。 名古屋はプロの方が二名、参加されます。 横浜は、定例の座学という形になりつつある、というかすでにそういう形ですので 新しく取り組み始めた方が参加されると、かなりびっくりされてしまうのでしょうね。 「そこまで理解しないとチャーリーママの方法はできないですか?」 とストレートな、素敵な意見をいただきました。 即答 「いえ、大丈夫よ」 と私。 いずれ知りたくなる、とお話ししましたが、それも今は信じられないというか重荷かもしれませんね。 取り組み続けてある程度達成されている方は 自分が学んだこと、気持ちなどを一気にお話ししたい衝動に駆られるかもしれませんが、それも重荷になるかもしれません。 待ちの姿勢は、犬に対してだけではなく飼い主さんに対しても持ちましょう。 取り組みの途中で頓挫される方も多いですが、それでも、取り組みの姿勢を保ちながら犬と暮らしているわけです。 それぞれの、まあまあの暮らし方があればそれでいいと思います。 中には 「効果がない」 「あんなこと学ばなくても犬と暮らせる」 と言いだす人もいる。そういう人の前には、待つ姿勢は無力感を伴いますが そしてそういう方は 「その時、言ってくれないとわからない」 と言われますが。多すぎる情報は混乱の元。焦らず自分で納得できるように自分で取り組みを組立なくてはなりません。 そのお手伝いはしますが、組み立ては犬の親である飼い主がします。 そういう責任を担うということです、犬を飼う、飼い続けるということは。 相手のせいにしない、ということはこちらも、教わる側も持ち続けなくてはフェアな関係とはならないでしょう。 日本は世界に比べて、犬を飼う時、どうしても細かすぎるような気がして、 その割にしつけに関してはおざなりな方が多いような気がします。 しつけというのは、その暮らす環境に馴染ませるということ、でしょう。 だから親として、 吠えてはいけない時に周りに不愉快な思いをさせない介入で吠えをいち早く止めるとか 行かせたくない場所には行かせない、とか。 リードを握っているときは犬から目を離さず、社会に調和させるように足元にいさせるとか。 そういうしつけの上に、犬とのアクティビティを行わなければ、犬は社会から疎外されるでしょう。 そういう犬に育ててしまえば、行かれる場所も限りがあります。 私の方法はまずは叱らない、わけですが、 頓挫される方は叱らないの意味に到達していませんので、方法自体が悪者扱いされる危険性があります。 ルール無用のしつけ方、のように。 犬の欲求階層を考えることと同時進行で、犬に対してのしつけを。 しつけという言葉が嫌いな人は、他の言葉を当てはめてでも、いわゆるしつけられた犬にしてあげることが 本当の犬の幸せ(人間に受け入れられる犬として育つ)につながるはずです。

犬たちも、視覚優位で、聞いていないのではなく聞こえていないと思わせるような状況って多くないでしょうか? 特に不安を感じているとき。 人間社会、家庭の中でなぜ犬たちが大きなストレスを受けるかというと 「大丈夫」 と言いつつ、人間同士がかなり緊張した表情で暮らし続けているからではないかな、と思うことが多々あります。 良い人には私自身なれそうにはないけれど、犬たちの視覚優位の彼らの前では、その受け取る情報の大きな部分を占める表情の変化に気をつけようと思ってます。 猫よりも犬。 考え事をしているとじーっと観察している様子がたまたま目に入ると、しっかりしろ自分、って思うんですよね。 自分を整える犬に対してだけではなく、周りの事象すべてに、を目指して。 『<内側から見た自閉症> ~ウェンディ・ローソン~ 『私の障害、私の個性』』 http://members.jcom.home.ne.jp/matumoto-t/utigawajihei4.html

というように、犬をしつける人間は良く整っているか? 人と調和しようという気持ちが育っているか、そこまで私は考えています。 なので、途中で頓挫される方から何を言われようと、何も気にしない、気にしなくなったとき 私は私のまま、命に忠実に、ただただ目の前のことに必死に取り組んで今があります。 ブロマガ、お散歩トレーニングに参加していただく方には必須になりましたが、 すでにご購読の皆さんの中には、プロとしてやって行きたいという方も多く育ってきているかなと思います。 まずは良き人になりましょう。 それをお願いしたいと思います。 ほんと、私今日はとことんずるい人のことで頭を占領されて苦しかったのですが、 チャーリーが夢に出て癒してくれました。

困っていると、いつもこんな顔で 「ダメじゃん」 って言ってくれるような子でしたので(笑)この写真は3・11の震災の時、動揺隠せない私を見つめる顔です。 だから・・・まだまだ、頑張らねばと思います。 しつけなんてしなくていいよ、とか、しつけはストレスだと。 ゆるゆるトレーニングをしている人の中に、そう考える方も少なくない・・・と私は感じています。 そうじゃない、そうじゃないんだよ、というところは押さえていただいて、なおかつ叱らない(人もね)しつけ法を行える方に育っていただきたいと思ってます。

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