私は社会化のドッグトレーナー 第3章

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

甘噛み対策

甘噛み対策

[甘噛み] 2011年6月2日

 子犬が歯を当てました。 飼い主さんが 「痛い!」 と言った。

子犬はびっくりして、がぶがぶ余計に噛んだ・・・ 「びっくりして」というのは、まあ科学的ではないんですね。・・・(=ェ=`;)シーン でも、びっくりしてる。(笑)

子犬同士、 「キャン!」 って鳴くと遊びを中断する・・・ そういう遺伝子の中のプログラム。

ただ、対人はどうかしら? 人に対しても、中断するかな?

中断したとして、対犬との間のやり取りと同じなのだろうか・・・?

なーんて思いながらいつも子犬に対しています。

犬は犬。人は人。 人は犬ではない。

当然の認識なんでしょうね。 それなのに、犬の真似をする。

人からの「キャン!」を子犬が理解するか。

成犬ならまだ期待は持てると思います。

子犬はそれを攻撃と受け止めてもおかしくはない。

そう受け止めてしまう犬が・・・後々飼育の様々な問題を抱えてしまう としたら? 大げさに大きな声でびっくりさせることは、慎重にというか 犬によっては逆効果、ということになるのでしょう。

こちらが意図しなくても、どうしても手がひらひらしてしまうのですね。 手で遊ばないとか 手を犬の顔の前でひらひらさせない・・・のが良いとはいうものの 不可能じゃーん!!!ってこと。

一日中一緒にいればお顔を拭いたり、遊んだり・・・絶対に手が目に入りますもんね。 手に歯が当たったり、咥えられたりした時に人はどうするか、ここが飼い主さん的に 押さえておきたい、知りたいところなんでしょう。

避けていても、まんまと手が口の中に入っちゃった時 「ノー」 「痛いっ!」 「キャン!」 って・・・大きな声を出しても、鎮まるどころか逆切れする。

そういう犬を迎えた飼い主さんからのSOSが来るんです。

だんだん興奮してきたな、ヤバいぞと感じたらまず立って視線を外してそれでもだめなら 背中を向ける。

それでもだめなら部屋を出る。

抱けるサイズ(パピーなら抱けますね)なら、ホールドラッピングで。 それでもまた始まりますから、ゲームをします。

 

先日の本家ブログからの転載です。 犬の生得的な行動欲求というわけですから、噛みたい、 噛んで確かめたい、ということは。 止めてしまうと、そこでフラストレーションは当然わき、蓄積される。

それを違う形で発散しなければいけません。

噛んでもよいものを噛んでいる時に、お相手をする。(ここ結構重要)

ガムやらおもちゃやら、お留守番用、一人遊び用とするのは 子犬の頃を過ぎてからです。

手を噛んできたら上記の流れで止めさせ、次にゲームで遊ばせる。

それでも激しかったら、石像になるか、別の部屋に姿を消します。

その時はチラチラ犬の様子を見てはいけません。

夢遊病者のような目、わかりますかね?危ない人のような目^^;で 犬の方へ焦点を合わせないようにしましょう。

日もオンライン過去記事でした。 しつけやトレーニング。 いろいろな方法があって、やり方があって。主張があって。

それが乱立してそれでそれぞれ支持されているのはどういう理由でしょうか?

それぞれが正しいのでしょうか?効果があるから・・・?

私はそうではなくて、それは犬の個性がそれぞれで、しかも犬はそれらを受け止めるキャパがあって 多くは・・・犬頼み、が当然のようにそこにあるからだと思います。 だからこそ人は謙虚に、命に向き合う必要があるわけです。

もうこれで良い、ではなく もっと正しい自分であるために学びましょう。 

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