私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

【ブロマガ】ストレスシグナルと辛抱について

昨日の朝の投稿から夕方の追記まで。こちらに。 そしてお題の ストレスシグナルと辛抱について をお話しさせていただきます。 多くの方の、犬をかわいがる気持ちに偽りはないはずなのに なぜ犬との間に齟齬が生まれるのでしょうか?ということにもつながってきます。 では、FBへの投稿ですね。

シニア犬になるとぐっすり寝て、聴覚も鈍くなるから触られるとびくっとする・・・。という記述。 わが家のワンコたちに限っての話で言いますと、若いころはそうだった歴代十数頭の犬たちも、シニアになったらいついかなる時でもびくっとしなくなった、です。 それが安心、安寧、信頼だと思いますけどね。 だって家で寝ているんだもの。この考えっておかしいかな?私はそのポリシーでトレーニングに携わっています。飼い主さんには負担ですか?

犬を良い意味で鈍感にする、というのかな。朝も記事にしたけど、一頭または数頭の犬のパピーから死までではきっとわからないかもしれませんが。また、本当の社会化、また本当の信頼関係の先には、聴力視力が衰えるからこそ家で安寧が生まれるはずだし、外では一生涯継続した社会化を行うことで、どこから手が出てきてもわざわざガウることがなくなる、はずです。 そこまで犬の成長を追ってくださいね。仕上がって終わり、などという発想では本当の犬は見えてきませんよね。ココもチャーリーもかなり寝ているときのスペースのこだわりあって、触られるとびくっと(ココは人によっては噛む素振りを見せた)したものですが、まったくなくなった。 隣に寝ていて、わざわざ触ることもないのですが、つい触れてしまっても若いころの過敏さは全くなくなりました。皆さんもぜひ、どうなのかな?というところまで追い続けてほしいです。 追い続けた証言が少ないから、生物とはという一般論でしかものを考えられなくなるのではないかな。なぜ、犬は特別な動物なのか?ですね。 どれだけ 「そのままの君でOK 」 かという古典的な条件づけの働きかけが心の安心の壺を満たしているかどうか、と言い換えることができるかもしれないですね。 お散歩トレーニングにたくさん出ている犬は、普通犬が主張するスペースを過度に主張しなくなっていきます。 ちょっと無礼な人間側の接し方も許してくれる。それが社会化された姿で。 人間が犬を理解して犬に失礼のないように接したいと思うことと同時進行に進むとき、過度な敏感さがなくなっていくのでしょう。 それが双方の社会化ではないでしょうか。 犬は野生動物ではありませんので、人間社会という窮屈な自然とはかけ離れた社会に暮らさなければならないわけですし。犬語を尊重しつつ、人間を尊重する。 やはり相互の歩み寄りが大切なわけで、人間の犬の勉強と犬のトレーニングは不可欠ですね。人間は自分の社会ですから頑張るのは当然で、犬には不都合なことが多いから、モチベーションを上げるために彼らの喜ぶものを常に装備したいですよね。 それが私が提唱する家庭犬との暮らしです。

朝の本家ブログには

座学でもよく触れることですけど。 ストレスシグナルという知識がなまじ増えたおかげで、犬に対して遠慮がちに また犬に対して回避行動が増えてしまう飼い主さんが多くて そういう行動がかえって犬の警戒心を強化し、噛みも強化するケースが少なくありません。 遠慮ない関係。 犬も人も遠慮しない、でも仲が良い。 そういう育て方を模索する先には、聴覚、視覚が衰えてもその先の安寧を 約束できる関係になるのではないでしょうか。

社会化に終わりはなく、むしろ終わりがあると思うから子犬のうちにと焦りませんか? その結果、しなくても良いこと 警察犬や作業犬など、選ばれたタフな犬に行う訓練をいじったものを家庭犬に当てはめるような そういうマニュアルに沿って子犬育てをした結果、 犬から徹底的な拒絶の意思=咬みを示されているのではないかな?と 私は感じています。 なのに、 古典的条件づけ、満たす、その方法がなまぬるく感じ 噛みには強制的な力を使った訓練しかないと、いまだ盲信させられて、犬をどんどん追い込んでしまう そんなケースがたくさんありませんか? また・・・ 犬のシグナルについて学んで知識が増え、犬を尊重する気持ちから 犬のシグナルに過剰反応する自分が生まれていませんか? からだをぶるぶるっとふるわせて、舌を出し入れして、そっぽを向いて シグナルを見せる。 そこでかわいそうになってお手入れなど途中でやめてしまう。 それが気質的に飼い主に対して強く出る犬や、時期とかぶって、 飼い主さんの回避行動は増え、強くなり、過剰反応が犬にとって してやった感を育むことがある、そんな思いがしています。 犬は相手が弱いと思ったらそれに乗じる。力の飼育を選択した家庭では起こりやすいことかな と思います。 力の選択をしなくても、犬がわがままが強く出る時期など、対人などで 噛むことを選択する短気な犬も少なくはないですね。 力の飼育を捨てない限り、犬は攻撃で弱いものへと向かいやすいです。叱らないでとお願いするのはこういった理由です。 攻撃をしますね、犬が。 2度3度、それを受けてそして攻撃がやむ。それは社会的攻撃行動とムツゴロウさんが分類する攻撃行動ですけど。 攻撃を返されない、と思ったら攻撃の気持ちが一瞬で萎える、そんな感じ。 でも、噛みにはNO!という教えに忠実に、しかもリードショックや体罰も辞さない方法では 噛んだら攻撃された、やはり攻撃しなくてはいけないい相手だ、と 受け取る・・・ものです。 一旦咬むを選択肢に選んでしまっている犬はそうなってしまうのです。 それを矯正していくためにどうするか。それは短期間でどうこうなるものではないですよ。 ストレスシグナル、サインも 出す犬に向けて 「我慢できて偉いね」 と、少々上から目線で言ってみてください。^^; 同等になって、引き下がることは犬の辛抱する能力の芽を摘みます。 おやつをかじらせてもお良いのです。でもあなたの言葉の代わりにおやつ、はいただけませんね。 あなたが主。そしてほかの刺激は補助。 そういうある意味強い姿勢で臨むとき、犬はあなたの中に 従うべきモデルを見つけると思います。 こう生きてほしいというモデルになるために取り組む、ということでしょうかね。

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