私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

【ブロマガ】叱らない

ヴィべケセミナー、連続10回のセミナーの中で、

(順次公開設定にしていきますが、なかなか時間がなくてすみません 私のトレーニングの基本理念、叱らない、について改めてどういう意味を持つのか確認をする時間を持てました。

やってほしくないことは犬語を使って犬にそれは違う、を示す。 いわゆる犬を叱る、という叩いたり痛みを与えたり大きな音で脅したり そういう叱りに対して 違いますよね? を突き付けているつもりです。 叱らないと叱れないは違うし、叱りは中身が色々ですよね。 人間の子供に対しても、叱れない方は多いかと思います。 遠慮してしまうのね、嫌われないかなって。 先日FBにご紹介したムツゴロウさんの本。

[amazon asin="4797333391" kw="キーワード" title="人という動物と分かりあう"] 残り一冊になってた^^; 結構何回かご紹介して来ましたけど、タイトルが「犬」ではないからあまり興味持たれなかったのかな。 すっばらしく読みやすくて、でもお宝がごろごろ^^

「俗説が、一旦、知識の中に入ってしまうと、何故だろう、どうしてなのかと考えなくなってしまうのだ。そこから脱出するためには、私たちには多くの具体例が必要だった。」

-本文より ↑狐のお産、飼育について認識があまり深くないことをご自分で指して書かれているのですね。 我々は、だったらなお 具体例を学ばなくては、具体例を具体的に取り組めないのなら、いろいろな媒体から学ぶしかない わけですね。 だから自分のアンテナをいつも張って、良い情報を受信できるように感度をあげておきたいものです。 で、私の投稿文に

今日ご紹介したムツゴロウさんの本の中に、囲い込みの害、ということが書いてあります。「どうしてそこまで切れちゃうの?」っていう切れ方をする犬が、特に小型犬に多いですが、危険、危ない、ストレスだからと囲い込むことで脳の必要な部分が使われないからよって抑制機能も働かない、ということで。 犬は社会的な動物なのでその生涯同種との交流を持たせてあげなくては。それは飼い主としての責任でもあります。年を取って頑固になって、動きが鈍くなって自信がなくなる、でも何が犬を満たすかというと同じ匂いを共有できる仲間ではないかなと思います。 そういう意味でソーシャルウォーキングは必要なんですね。まあその前に各自犬を制御できるハンドリングをしっかり犬とともに学んでいただきたいわけです。

とあるのですけど。 私が叱らないとお願いする、提示することと ムツゴロウさんの常々仰る 「叱りは子供を強くする」 というのは?矛盾しないです。まあ私の中では^^;です。 いつかもお話ししましたけど 道路に飛び出す子、いくら叱っても言うことを聞かないと。 うちのお店にも来ますね 子供連れで、またはワンコさん連れで。 いくら叱っても物を触る、物にマズルを近づけて咥えようとする、って。 そういう時、叱らなくてもいいから 触ったり、咥えられないように制御すればいい、とうことです。 それが叱らないということの正体ですね。 制御はストレスだからと言いたがる方が多くて…それも囲い込みなんですよ。 制御できないのに、犬が望んでないのに人間の都合で抱き上げる、それが囲い込みでなくて何でしょうか? そんなことを思います。 嫌われたくない、という気持ちが生まれてしまうのは 一筋のきずなができていないからです。 絆は正真正銘、命を慈しむ愛です。 その愛は、その子が良くなるためには自分の辛抱を強いられるでしょう。 だから人に厳しいトレーニングになるのかもしれません。 この厳しさを人が育てられなければ、犬たちを見送ることは難しくはないかなぁと 時々感じてしまうので、良く皆さんにお話しさせていただいています。 「この子にもしものことがあったら、大丈夫ではいられない」 自分を大丈夫に育てることが犬を導くために必要な強さではないかなと。 その強さの前には、叱りを伴わなくても犬たちが絶対的な信頼を寄せる、 犬とはそういう動物だと思います。 繁殖の過程や、しつけ訓練のまずさで、出来上がってしまった溝も、心の痛手も 基本 叱らないで許可できない行動を制御する これで修復していきます。 叱らないって、かなり深いですよね。

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