私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

何が間違っているのか

お高いけど^^;購入しました。
今まで安易に使っていた用語を見直すきっかけになっています。またいろいろご紹介しますね。

 

行動生物学辞典
リエーター情報なし
東京化学同人


さて、お題の
「何が間違っているのか」
ということね。

飼い主さんの傾向として
「ストレスが悪い」
「注目や声掛けが悪い」
「おやつが悪い」
と・・・考えるほうがわかりやすい、というか行いやすい=自分には優しい方法
と、言うことはありませんか?
そう考えることは、一見楽です。だから自分にとって優しいと思い込みやすい。

でも。
その「もの」が悪いのではない。
悪いと考えると避けますよね?
避けられないとき、さあどうする?とまた違う情報を求めるということになりませんか?

私がお願いしている方法は、ある程度飼い主さんが学んでいただかないと理解できないこと
なのかな?
難しくはないと思うけど。
物が悪いと思うのは本当は間違いで、
その「物」を与えるとき、与え方が間違いなんですね。
分かりますか?

犬が要求する。
要求して座る。
そして要求に沿って根負けしておやつを与える。
でループにはまる。
おやつがいけませんか?
違いますよね?
あなたの与え方というか座った行動に対して与えるその「あげるとき」が違うのです。

名前を呼んでおやつは
犬に行動をさせておやつではありません。
行動をやめたらおやつ、でもない。
見返りを求めません。

虐待を受け続けた犬が、食べ物を口にしないとか、特定の人にしかもらえないとか
そういう状況に
何かをしたからおやつ、という魂胆のあるおやつは受け入れてもらえません。
あなたがそこにいるから私はそれだけでうれしい、という意味で
生きる欲求にこたえるためのおやつで。
トレーニングモードのおやつとは違うんですね。
そこを理解できると、特におやつを使わなくても
「いいこね」「すごいね」
という言葉でのご褒美も犬にとってはうれしいものになります。
おやつを与えながらいい子ね、すごいね、名前を呼んでいい子ね、と。
日常の中で、見返りを求めないコンタクトの結果です。

物のせいにして、それを取り上げることのないようにしましょう。
もっと自分の与え方・方法について考えましょう。学びましょう。
そういう点において、自分に妥協しない飼い主でいてほしいと思います。




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