私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

vol.7お散歩時の大興奮犬

おはようございます。 3メーターリードについて記事の中でお話ししていますね。 震災以降…1か月がたって。 そうだ、トゥーリッドルーガスさんが来日、ということだったんですよね。 でも中止。あの頃そういうことが多かったですね。放射能を恐れて・・・。 いまだ何も変わらない、変わったこともある。 いつわが身に起きるかわからない、自然災害の恐怖。 そんな心の動揺を、癒してくれるはずの犬たちが、 飼育の困難さから煩わしいと感じる方が多いわけです。 煩わしさを、なんとか、自分の糧にできないものかと。そう考えられる自分自身を作る。 そういう大きな目標に向かって私は進んでいきたいです。

では、第7号ですね。

vol.7お散歩時の大興奮犬 2011/04/21 *************************************************************

犬が犬であるだけで愛されるために 犬が大好きなあなたに、もっともっと愛しさが募りますように 今日の苦しみや悩み涙も、明日の希望になりますように☆ *************************************************************

 

【ご挨拶】 おはようございます。 ご購読ありがとうございます! 早いもので4月も半ば過ぎました。 夢遊病者のように何となくぼーっとしながら息をしていた、そんな一ヶ月でした。 あっという間のような、ようやく今日、のような・・・ 皆さんはいかがですか? 各地のトレーニングにお伺いして、見慣れたお顔を見て安心する一方で 「うわっ!暗っ!」 って・・・。感じちゃいます。仕方ないですね。皆さんそれぞれに心が傷ついたままなんでしょうね。 私もそうなんですけどね。 非常に・・・かわいそうな状態。みんな、そういう状態で必死で生きているんですね。 世界中で、そうして必死で生きているんですよ。 私にとって、必死で生きることの再確認、意識の更新!と位置付けている大震災です。 ただ・・・ 暗いとね、悪い遺伝子がスイッチオンになっちゃいますからね、 いつものように、ダジャレトークで笑わさせていただきました!あしからず。^^; では、今週のレッスンに入ります。

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【今週のレッスン】

●お散歩時の困りごと(大興奮犬) お散歩時に興奮する犬ついて考えてみます。多くの場合そんなに苦労しないで 楽しくお散歩できるものですが・・・ 中には大変なケースがある、しかもいろいろある、ということをお話ししますね。 お散歩には最初から、長めのリードを用意しましょう。3メーターをお勧めしています。 パピーであればなおさら。 当然、危険な場所であれば長いリードを短く持ちます。または抱っこできるのであれば 危険でないところまで抱っこする(歩行が安定しない犬の場合です)のもアリかと思います。 前回リード噛みでお話ししましたが、首輪だと顔の近くにリードがあり、 引っ張る犬の場合、どうしてもテンションがかかるのでイライラしますよね? すると、近くにあるものに当たるの。 それが、リードであったり、飼い主さん(!)であったり・・・するんですね。

そういう犬の行動を目の当たりにすると、人はどうしても感情的になるでしょう? リードを噛むのはリードが邪魔だと思っているのかな?とか お散歩は嫌いなのかな?とか 飼い主さんに当たるのは、 私のことが嫌いなのかな、とか 私がしっかりしていないから馬鹿にされているのかしら、など。 犬が散歩に慣れていなくて、脳はちょっとしたパニック状態になって 転位的に噛みついて落ち着こうという動物としての当然の反射なのかもしれませんね。 そういう内面的なことを考えることと、犬の気持ちを想像することとは 全然違うと思うのですが、いかがでしょうか? 人の方も、随分混乱していると思うのですね。 そういう時に、 これもお話ししました。 ハーネスに変えて、噛めない状態にする。 これは環境操作にあたり、物理的に噛めない状態にすることでリード噛みを防ぐ、 という方法です。 その時・・・リードを噛めないから飼い主さんに当たり散らす犬がまれにいるんですね。 飼い主さんを噛む、という行動に出るとか。 こうなると、ちょっと厄介で、 足を噛む、飛びついて手を噛む、いろいろ。 飼い主さんは大きな声で 「やめなさい!」 「だめ!」 と犬をつかまえたり、リードを引いたりしてやめさせようとする・・・ 噛んで落ち着きたい、落ち着ける犬が、余計に興奮する。 さあ、こんな時どうすればいいのか・・・ 落ち着ける、ということがポイントになりますよね? 落ち着かせられる(=われに返す)ために、その犬に何ができるか、ということ。 言い難いことですが^^;はっきり言うと、チェーンカラーもしくは首輪でもいいので 正しい位置に装着して、正しくショックを入れられれば一瞬で我に返せます。 パニックになった人間の頬をビンタする^^;ってあるでしょう?ちょうどあんな感じかな。 ショックの入れ方が熟練されていれば、何ということはない・・・ 訓練士は飼い主さんにそれを期待して、リードショックを教えるのです。 でも・・・できませんよね、普通。 だから、おやつを使ったり、必死に噛みに耐えたり、辛抱しながらその犬が精神的に 成熟するまでお付き合いするわけです。

犬を痛めつける方法さえしなければ、絶対に分かり合えるようになります。 ショックや叱りが犬をとことん追い詰めたり、イライラさせたりするものですから 飼い主さんは敵、状態になってしまい、 お散歩時だけでなく、家での破壊行動、噛みつき、その他いろいろ 犬の行動を制御できない、そういう状態へと突き進んでしまう・・・ その反対もあります。 家での犬の行動に対して、過干渉気味に接しそれを叱りや脅しや体罰で制御しようとすれば やはり飼い主さんは敵であるので お散歩時の行動の抑制もできない、という至極当然の結果につながります。 やはり、すべてはリンクするんですね。 だから、人が寛容になる。 平常心でいられなくなった時に、その心を鎮められるあなたの「何か」を常にそばにおいておけるといいですね。 その中に、私も入れていただけるとちょっと嬉しかったりします。

 

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【Q&A】

Q:どうして3メーターリードなのですか?

A:わかりません。(はやっ!^^;) この件について、テゥーリッドルーガス先生が来日した際に、ぜひお聞きしたかったのですが http://www.dingo.gr.jp/schedule/index_sc.html

こちらのリンク先をご覧にいただくとわかるように、来日が中止となりました。

先生のトレーニング法について、先生は広めることに寛容であるか(この言い方自体がおかしいですけれど、 私は私の方法を広めてもらうこと、取り入れてもらうことに意義を見出していますので) どうかについても、質問してみたいと思っていましたので。 中止はとっても残念です。

通常の1.2メーターほどのリードですと、犬が前後左右するとすぐに張れてしまい 飼い主さんが引っ張られる状態になってしまうと思うのです。 だから、引き戻して横につかせようとする。 すると、さらに張れる・・・の悪循環なんですね。 私のリードについての考えを

、ブログ過去記事から抜粋してみます。 http://charlie1210.blog113.fc2.com/blog-entry-937.html

 

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犬を前に歩かせるという選択をする。 犬が前を歩いちゃってる、と言うのとは違いますよ。 わかりますか? リードの長さ分前を歩かせてみますけど リードの長さが180センチ以下(普通の長さですね)ですと、 その仔が何をしたいのかが見えてこないのです。 だから、最低でも3メートル。 もっと長くないと見えない場合もあります。 横について歩かせたいから,リードは短めに=物理的に前を歩かせられない状態にしている方が多いです。 接触走性,覚えていますか? これは飼い主さんが引っ張りを強めているのです。 飼い主さんが引いている状態になっていることに気づいていただくために 犬を前に歩かせて見ます。 3メーターリードを伸ばして使ってみたところ・・・ 3メーター離れる前に2メーター強のところあたりかな、 そこまでリードを持つ人から離れると、自らくるりと方向を変えて戻ってきました。 少し、常道的な動きっぽくもありましたので・・・ 日常生活の中の何かが、空君にとってはストレスになっているのかな? ということが分かります。 どこまでも引っ張って行きたいという自信があるわけではない ということも確認できました。 パーソナルスペースの確認にもなりますね。

 

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どこまで離れられるか、というのは その犬のパーソナルスペースや、その場での不安感によるものが大きいと思います。 それらいろいろを見極めるためには2メーターでは足りず、3メーターあった方が良い というのが現場の感覚。 それ以上の長さではさばきが大変である、というのも現場での感覚。 それ以外での理由があるのかないのか、 分かり次第お知らせいたしますね。

 

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【編集後記】

 

小田原城址公園、桜の花が散り、花桃と、つつじが綺麗なころになってきました。 花桃は、天守閣の裏手の豆自動車の遊具のある方にひっそりと2本たたずんでいます。 白とピンクの大きな花。 チャーリーがパピーの頃、ラブ婆さんとぴょこぴょこ歩いた道。 あれから9年かぁ・・・ 過ぎてみるとあっとういう間ですよ。 若い頃を大事にね、と心の底から思っています。 今から5年後、あなたとあなたの犬はどうなっていると想像できますか? 今よりもっと仲良くなって楽しく暮らすことを思い描いて今を乗り切っていただきたいです。 たとえ明日、 目の前の我が犬が、虹の橋を渡ってしまうとしても 悔いのない(ないはずはないのですが)くらいに、精一杯の愛を与えて暮らしたいと思っています。 良い子だから可愛いとか、言うことを聞くから愛しいとか 私をがっかりさせるようなそんな声がちらほら聞こえてくるたびに、心ざわつく日々ですが 変わらず発信し続けてまいります。 では、また来週よろしくお願いいたします。 チャーリーママ

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