私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

犬を飼う、大きな責任を担う

日本人は犬の吠えについて、吠えの種類に思い至ることなく
ひとくくり
「吠え」
としがちです。
虫の音…なんて風流な人種なのに^^;

吠えの種類について、分類については色々ですが
座学でも一つの分け方をご紹介してお話しています。

吠えについては一度こちらの記事をどうぞ。
http://charliemama.weblog.to/archives/17358154.html

カテゴリーはこちらです(記事多いです)
http://charliemama.weblog.to/archives/cat_29900.html

twitterFBで覚え書として投稿しておいたものをご紹介します。
ストレスと吠えについて、ストレスと問題行動について、私のとらえ方です。

「どうして吠えるのかしら?」
「ストレスがたまっているんじゃない?」
ヒジョーに^^;会話的にはよく聞かれるかなと思いますが、私には馴染めない発想かな。
ストンと来ますか?
ストンと来ちゃう方はちょっとご用心。ストレスを排除にかかり、これでもかこれでもかと排除して
なお問題が残ったとき、前向きな暮らし方には程遠くなっている、ということが往々にしてあります。

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吠え吠えワンコさん、まだまだお相談が続き続けますが^^;
えっ
と…。多くの誤解があるんですね。
日常のストレスレベルが高いか
ら吠えやすいと。そうじゃないんですよね。
吠えが出る環境その時
与えられる刺激がその個体にとって、ストレッサーとして強烈過ぎるんです。日常のストレスが高いという言葉は、かえって飼い主さんを追い詰めます。
「もうこれ以
上できることはないと。することと言えば、外に出ないこと」
とな
る。
犬目線では社会過不足。
そして人間にとって犬に与える社会化
の失敗。教える側の犬に対するストレスの考え方の間違い。いろいろな要因が絡んで、犬がガス抜き的に吠えます。
吠えている方が心が壊れないから。自分を
保てるからです。
そういう犬に、あなたというストレス緩和の刺激
をストレッサーに対提示する、という方法でしか吠えを緩和することは難しいと思います。
その対提示の方法の基礎が、名前を呼んで
おやつです。
吠えているときは食べ物を受け付けないことが多いです。(食べ物はネガティブな感情は強化しません。ただし、食べ物と嫌な経験の条件づけは起こりうる。食べ物をとろうとしたら罠にはまった、とか。その状況は警戒心を生みます)
なので、名前という口にしやす
い、口から出やすい言葉を
普段から犬にとって安心できる言葉、音、響き、ターゲット、よりどころにまで仕立てあげてそれを対提示の刺激に使いましょうよ、ということ。
これによって多くの犬は一年でびっくりするくらい変
化が起きてきています。
「あんなに吠える犬は、さぞかし暮らしの中でガウガウ言っているんだろうな」
って・・・?
いえ。私が相談されている方の犬たちは
すべて日常はまったりで、とても健康的です。吠える環境で吠えが出るだけです。
だからむしろ対策は練りやすいわけですけど。
その犬が「怖い」と感じるもの。
気をそらすという対処を姑息な手
段と感じるのはどうしてだろう?目を背けさせてはいけない、直視しろと?
直視しすぎた結果、だから恐怖で乗り越えられない壁にな
っている犬に。その刺激の中で、何とかやり過ごせた、その手助けになるものが大切な「刺激」となります。


********

気を紛らわせてあげられればいいわけですね。
その行動、状態が思わしくないのであれば。
それが基本の柱で、その犬それぞれの紛らわせ方がある、それが方法はいろいろ、ということ。
基本は犬の感情を整えられるものでなくてはいけません。
感情を整えるということは、成長を意味します。
生まれて、育って、老いて・・・。その成長過程を丸ごと引き受ける、それが犬と暮らすということです。
大きな責任にしっかり向き合いましょう。


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