私は社会化のドッグトレーナー 第3章

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

吠えて叱れば、吠えの対象吠えの環境に悪印象を持つようにならないかな?

吠えて叱れば、吠えの対象吠えの環境に悪印象を持つようにならないかな?

とまた長いタイトルになりました。

古典的条件づけ、というのは
何も小難しい話でも,技でも何でもありません。

私たちも日々、何かに条件づけされていませんか?しかも古典的に。
私たちが行動しようとしまいと、色々な刺激は降り注ぎます。
匂いや音や味や・・・嬉しいこと悲しいこと腹の立つこと。
それが強烈であればあるほど、その時、その場所、一緒にいる人
見ているものや食べているものに関連づけて、嬉しいことや悪いことが起きてジンクスに
・・・なる。

犬たちは、
これがこうしてこうなって・・・というような複雑な思考は苦手で
イメージでものを捉える動物だと思いますから、より強烈にその時の状況と
与えられた刺激(悪いこと=叱りや痛み、嬉しいこと=褒められたり美味しかったり)を結び付けてしまいがちだと思います。
特に吠えやすい犬は。

吠えを強化しませんか?
とよく飼い主さんが言う「吠え」は要求吠えで、犬が案外落ち着いてしっかり自分の意思で要求するような吠え。
警戒吠えやそれに続くパニック吠え、ストレスからの吠えは別に考えなくてはいけないと思います。
多くの、困った行動、多くは吠えですけど、
それを飼い主側が無視したり叱ったり、犬に悪い条件づけをするからむしろ強化してしまう
古典的条件づけとしての強化をしてしまう、それに気づかなくてはいけないと思います。
吠えは吠えでも原因によって対処は違います。

お散歩トレーニングでは
要求吠えは華麗にインターセプトされ^^;
警戒からのパニック吠えには、吠えても状況は変わらないことで
吠えて警戒するのは自分の仕事ではないし(飼い主がそれを示す必要はあります)
吠えても吠えなくても何も変わらない。自分の思い込み=警戒するべき、は覆されるわけです。
当然、叱りはNGです。叱れば叱るほど、その場が嫌なものと条件づけられるからです。

というように、
犬をトレーニングする、行動の問題を直すには、一旦我々についた訓練主義を白紙に戻さなければ
犬を落着きに導けないことに気がつきませんか?
気がついていただきたくて、毎日発信しています。

気がついた方はどうぞ発信して皆さんを勇気づけていただきたいです。



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残るは仙台座学のみになりました。定例杉並座学は毎月行っています。




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