私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

対症療法的なもの

対症療法とは?
ご存知ですよね?
病気の原因ではなくその時現れた症状を軽減するための治療法です。

その反対が原因療法。

犬のしつけやトレーニングで、『叱る』というものは
病気で言えば対症療法です。
しかも・・・
原因が、恐怖や不安などから来るものだったりすると(吠え噛みなど)
一時良くなった(軽減した)かのように見えても
原因がそのままなので、繰り返し、色々な症状として現れる可能性があります。

するとその色々な症状に対して、またまた『叱る』と、
やはり犬はその時はびっくりして行動が止まるものの、行動自体のエネルギーはそのままでしょう。
また、叱りが、犬の理解を超えているもの
犬のキャパを超えた罰的なものの場合、酷く怯えた状態になります。

悪いことに人間は、そういう時に擬人化して
「私の犬は申し訳ないと思っている」
と・・・言いがちです。しかし、我々は犬のカーミングシグナルを知り、その申し訳ないは間違えであることに気づいています。
だから強制訓練が流行らなくなっているんですよね。
犬にとって無理強いだから。
犬は学習して、
同じ状況下で罰が下ることを古典的条件づけされて・・・
飼い主の怒りが来ることを予測します。
叱り続ければ、いつ何時怒りが来るかと、四六時中気を張っていなくてはいけません。
これが家庭内への防衛心となった時、寝入りっぱなの唸りや、寝ている時触れない
などの問題へと移行するかもしれないです。
(ご相談の家庭では、飼い主さんの神経質すぎる行動や態度、または家庭内での叱りが止められないなどが原因でした)

何が原因かな?
それが犬の感情に根差しているものである時、飼い主は絶対的な安心感を与える存在にならなければ
いつまでたっても、
良いと思う対症療法にばかり飛びつくことになります。

原因療法に目覚めた人は(すべてリンクしますから)、毎日毎日絆つくりのために試行錯誤しますから
気がつけば色々な問題が解消されている、と言う結果に至っています。

まずは叱らないでね、とお願いしています。
トレーニングの場だけでの実行では、犬の不安感はそのままですので
根本的な解決が難しいなと思います。

さて、潮風お散歩トレーニング。夏休み前最後のトレーニングになります。
今日もよろしくお願いいたします。

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